クイーンC2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年2月13日、東京競馬場でクイーンカップ(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアカイトリノムスメ、ククナ、リフレイム、インフィナイト、ステラリアらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

クイーンカップの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は1回、3着も1回。さすがに1倍台前半は勝ちやすいが、2倍台は1着か着外か。

この10年、勝ち馬はすべて単勝1ケタオッズなので、おのずと勝ち馬は絞れるか。その分、ヒモ荒れを期待すべきレースと言えるだろう。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 距離延長馬が厳しい

距離延長組(0- 1- 0-21)
勝率 0.0% │ 複勝率 4.5%

東京のマイル戦はそれなりにスタミナもスピードも必要だが、距離延長組にとってクイーンカップは鬼門のようだ。この中で唯一2着に来たのが去年ファンタジーステークス1番人気2着だったマジックキャッスル。

マジックキャッスルは仲間のマイル戦でも2着に入り、距離延長とはいえそこまで不安だったわけではなく、ファンタジーステークス1着馬はレシステンシア。求めるならこれくらいということか。

リフレイムは前走京王杯2歳ステークス1人気5着。傾向的にはマジックキャッスルと似ている。ただ、走り的にアテにしずらい。

予想参考データ② 前走での健闘は続かず?

新馬戦や未勝利組の馬がここでも活躍するケースは数えるほどしかなく、牝馬のこの時期のマイル路線はそれだけ手厚いということだろう。そうなると前走が重賞であることが多いが、意外なのは人気薄で重賞を激走した馬がほとんどいない点だ。

人気を着順がかなり上回ったケースは阪神ジュベナイルフィリーズで8番人気3着、クイーンカップ1着だったフォーエバーモアぐらい。重賞で1番人気となったものの、敗れた馬の巻き返しはそれなりにある。

リフレイムも前走1番人気で敗れたが、ククナも同じ。東京に戻ってきてどこまでやれるかだろう。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

ククナの前走はシンザン記念だったが、前残りでは中団のククナには厳しいという結果。タイムは京都金杯にわずかコンマ2秒遅れる程度、冬場を考慮すれば十二分の勝ちタイムである。牝馬ながら健闘したとみるか、力負けとみるか、ここは判断が分かれる。

リフレイムの前走は京王杯2歳ステークスだが、勝ちタイム的にはまずまず。5着までかなりの大混戦でコース取りがポイントになったレースである。リフレイムはコース取りがあまり上手に行かなかった。位置取りもあるだろうが、十分勝ち負けがあってもおかしくない。あとは騎手の問題である。

アカイトリノムスメの前走は赤松賞だったが、タイム的には過去を見返しても平均的な部類。直線でまとめて差し切ったという表現が正しいだろう。人気でも不思議ではない。アールドヴィーブルは前走新馬戦だった。不良馬場だったが、タイムは非常によかった。同条件で調べると、これより速い馬は後に重賞勝ち負けを経験する馬ばかり。しかもまとめて差し切ったのならさらに面白い。そして、2着ヴィジュネルはすでに2勝しており、それなりのレベルだったと言える。

ステラリアの前走はベゴニア賞だが、タイム的にはさほど強調するほどではない。前走は位置取りと脚の差で、キングストンボーイとは場所も脚も同じ。少し不運な部分もあった。

2021年の危険な人気馬は?

ククナは人気になる見込みだが、同じような位置取りで脚比べになり、どこまでやれるか。内枠からどうやってさばくか、そのあたりもカギになりそうだが、不安感が勝った。クイーンカップの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ステラリアは3つ目の消しデータに合致している。前走が関東遠征で10キロ減、体重の減りにもよるが、同じような減り方になっても不思議ではない。

反対にアカイトリノムスメは危険なデータに一つも当てはまらない。前走の赤松賞がいいタイムで、魅力的な走りができていた。アパパネの娘なので血統面では申し分ない。ここを勝って親子2代三冠牝馬誕生を見てみたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、アカイトリノムスメと言えそうだ。

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