同レース2着の母に続けるか――。
2018年2月12日、東京競馬場にてクイーンカップ(G3/芝 1600m)が行われる。テトラドラクマ、マウレア、レッドベルローズなど重賞で聞き覚えのある有力馬が出走する予定である。
ここで注目したいのは同レース2着の母を持つツヅミモンである。シンザン記念2着の実力がどこまで通用するかがカギとなる。
この馬が好走する理由を考察してみよう。
目次
ポイント① 速い競馬への対応
ツヅミモンは新馬戦を勝利し、その後シンザン記念で2着に入っている。この結果は評価に値するもので、予想オッズにもその期待の表れが反映されている。
しかし、これまでに経験した2戦の傾向からクイーンカップでの好走が困難なのではないか?という疑問が生じる。その要因は『速い時計』である。
新馬戦はスローの前残りで決まり、ツヅミモンは2番手から全体上がり2番目の脚を使って勝利した。調教の動きから断然1番人気だったが、展開もかなり有利に働いた勝利だった。
シンザン記念でも2番手でレースを進めたが、ここでも中盤は随分緩いペースで推移した。2着に入ったものの展開にある程度恵まれており、ここで強い競馬をしたのは勝ったアーモンドアイだった。
ツヅミモンにとって今回の東京競馬場は初めての経験となる。東京では速い時計になることが多く、速い時計のレース経験がないこの馬にとって大きな不安要素となる。さらにこの馬の大きな馬格についても、速い競馬に対応できない可能性が浮上する。
シンザン記念で2着に入ったことは評価に値するが、これまで緩いペースで先行してきたツヅミモンが、東京の早いペースに対応できるかが大きなカギとなる。
ポイント② 馬場
前述した通り、この馬にとって速いペースと大きな馬格がネックとなる可能性がある。そのため時計の掛かる馬場になれば希望の見える展開になると考えられる。
今週は3日間開催であることもあり、馬場傾向も時間が経つにつれて変化する可能性が高い。クイーンカップは月曜開催のため、最後まで馬場状態を分析する必要がある。
もしも、時計の掛かる馬場であることを推し量ることができたのであれば、ツヅミモンの馬格を信頼するのもありかも知れない。
ポイント③ 乗り替わり
デビュー戦は戸崎騎手、2戦目は秋山騎手とコンビを組んで挑んだ。ここクイーンカップではM.デムーロ騎手が騎乗することになっている。
彼の昨年の重賞成績を振り返れば、ツヅミモン陣営のやる気が伝わってくるのではないだろうか。ここでM.デムーロ騎手が騎乗することは、陣営が大きな舞台を狙っていることを意味する可能性が高いと考えられる。
ポイント④ 母の成績
これに関しては序盤に軽く触れたが、ツヅミモンの母カタマチボタンはクイーンカップで2着に入った成績を持つ牝馬である。その後は桜花賞でダイワスカーレットに負けたものの、ここでも3着に入る好成績を残している。
まとめ
いかがだっただろうか?ツヅミモンは、予想オッズでは上位人気となっているが、ここでの戦いがそう簡単なものではないことがお分りいただけただろうか。
東京の速い競馬、乗り替わり、馬場、母の成績といくつかポイントを挙げたが、この馬の調教を見れば分かるように非常に素質が高い。すんなり勝ってしまってもおかしくはないだろう。
このような点に着目してツヅミモンを評価してみても面白い。