クイーンカップ2018の最終追い切り分析…マウレアやオハナらの調教評価は?

2018年2月12日、東京競馬場でクイーンカップ(GⅢ/芝1600m)が行われる。マウレア、フィニフティ、オハナ、レッドベルローズ、ツヅミモン、ソシアルクラブ、テトラドラクマらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。

マウレア・牝3歳(美浦・手塚厩舎)

評価A-

一週前追い切りは1月31日美浦南Wコース(良)
5F68秒8―53秒6―38秒9―12秒9

戸崎騎手が騎乗して、馬なりに追われた3歳500万下の僚馬を0.4秒追走して同入。折り合いがついて脚取りはしっかりしており、昨年の阪神ジュベナイルF以来となるが乗り込み量は十分足りている。

最終追い切りは2月7日の栗東坂路(良)
5F70秒1―54秒3―39秒5―12秒7

ベストマッチョ(4歳上オープン)を追走して楽な手応えで併入した。短期放牧から戻ってしっかりと乗り込めているだけあって動きは軽い。

オハナ・牝3歳(美浦・堀厩舎)

評価B+

一週前追い切りは2月4日栗東坂路(稍重)
4F57秒1―41秒2―26秒4―13秒0

馬なりとはいえタイムが平凡すぎる。動きも軽快さを欠いていてまだ本調子ではない印象を受ける。

最終追い切りは2月8日の美浦南Wコース(良)
5F70秒1―54秒3―39秒3―12秒4

石橋脩騎手が騎乗して強めに追われたポンデザール(3歳未勝利)と併せた。直線で馬体を併せるとよく伸びて楽に併入している。一週前よりも良化しているが、万全まではいっていないようで、体にも少し余裕がありそう。

ツヅミモン・牝3歳(栗東・藤岡厩舎)

評価A

一週前追い切りは1月31日栗東坂路(良)
4F51秒6―38秒1―25秒1―12秒5

一杯に追われたワントゥワン(4歳上1600万下)と併せ馬を行い、0.9秒後から追走して0.4秒先着してフィニッシュ。格上を相手にして軽快な動きを見せていた。

最終追い切りは2月8日栗東CWコース(良)
5F67秒3―51秒4―37秒7―11秒6

一週前追い切りで速い時計を出しているので最終は終い重点でテンションが上がらないように抑えた動きだった。動きそのものは順調で前走を上回る仕上がりでの出走となりそう。

ソシアルクラブ・牝3歳(栗東・池添厩舎)

評価A

一週前追い切りは1月31日栗東CWコース(良)
6F82秒8―67秒4―53秒0―38秒7―11秒9

岩田騎手が騎乗しての追い切りは、強めに追われたエルデュクラージュ(4歳上1000万下)と併せて0.6秒差を追走して併入。ベストタイムを更新、ラスト1Fも11秒台とこの時点でほぼ仕上がっている状態。

最終追い切りは2月8日栗東坂路(良)
4F53秒7―38秒7―25秒1―12秒7

一週前追い切りできっちりとした状態に仕上がって、最終追い切りは単走馬なりで駆け上がった。それでもなかなかのタイムをマークし好調状態をキープしている。出来は過去最高と思われる。

フィニフティ・牝3歳(栗東・藤原厩舎)

評価A-

一週前追い切りは1月31日栗東CWコース(良)
6F82秒8―67秒5―51秒9―38秒0―11秒6

本番も騎乗予定の川田騎手が騎乗しての追い切りは馬なりのダブルバインド(4歳上500万下)を1.5秒差追走して0.6秒先着。鞍上が手を一杯に動かしての追い切りでラスト1Fが11秒6の上がりなら十分に能力を発揮できる仕上がりと見れる。

最終追い切りは2月8日栗東CWコース(良)
5F67秒5―51秒9―38秒1―12秒3

デロングスター(4歳上500万下)と併せ馬。スタートからはゆっくりとしたペースで動き、ラスト2F,1Fは気合いを入れての追い切り。

前半が掛かったため全体のタイムは速くないが、終いはしっかりと追えている。3ヶ月振りとは思えない動きを見せ、馬体もしっかりとしてきている。

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