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開幕2週目を迎える3回中京競馬場で、夏の短距離ダート重賞であるプロキオンSが行われる。1400mのスペシャリストが一同に介し、熱い戦いが毎年繰り広げている。

フェブラリーS、かしわ記念とGIの舞台で連続3着のインカンテーションが人気の中心となりそうだ。8歳馬でありながら、ここに来ての充実度は目に見張るものがある。また今年のドバイゴールデンシャで5着に好走したマテラスカイやドリームキラリ、ウインムートなども圏内といえるだろう。

しかし、昨年の覇者であるキングズガードも忘れてはいけない。一昨年の2016年は3着、昨年は1着と抜群の舞台相性を披露している同馬。昨年同様に今年も主戦騎手の藤岡佑介騎手が跨り連覇を狙うキングズガードが他の有力馬を蹴落として2年連続で重賞制覇となるのか、その可能性について探っていくことにする。


視点①エーピーインディの血

まず過去10年におけるプロキオンSで好走パターンと言えるのがエーピーインディの血を持つ馬である。2014年、2015年に連覇を達成したベストウォーリアは、父の父がエーピーインディだ。短距離のダート戦ということもあり、米国産のパワーに特化した馬が底力を見せ付けて勝ち切るパターンが目に付く。

勿論、連覇を目指すキングズガードも父の父にエーピーインディを内包している。過去10年で5回出走しているエーピーインディ系の産駒のうち、4度が馬券圏内に好走している背景からも見逃すことはできない。非常に力が要求される舞台でこそ力を発揮する米国型には注意を払うべきで、キングズガードの血統背景はピッタリと条件に嵌る1頭である。

視点②前走の上がり3F

芝のレースと比べると、基本的に逃げ・先行馬が有利なダート戦であるが、プロキオンSは前走メンバー中上がり最速を繰り出すような差し馬タイプの台頭が多々見受けられることが挙げられる。去年のプロキオンSでは、上がり3Fが1位のキングズガードが1着、上がり3Fが2位のカフジテイクが2着、上がり3Fが3位のブライトラインが3着入線を果たしている。

その様な背景からも、前走でメンバー中最速の脚を繰り出した馬による成績が秀逸である。過去10年で前走、上がり3Fで1位を記録した馬達による、次走のプロキオンSの成績を下記に記載する。

勝率連対率複勝率
15.8%31.6%36.8%

以上のように好成績を残している。キングズガードは、前走のかきつばき記念でメンバー最速の上がり3F36.6秒を計時しての2着と上記の基準を満たしている馬といえる。

視点③陣営サイド

キングズガードを管理するのは、開業3年目を向ける寺島良調教師である。昨年のプロキオンSの勝利は開業9ヵ月での異例ともいえる早さで勝利を収めた同調教師。師匠である松田国英氏、大久保龍志氏の両調教師のように、今後大きな舞台でも活躍が期待される調教師の一人だ。

開業3年目を迎えた2018年は、去年の12勝を半年で上回り、過去最高の15勝(2018年7月1日現在)を記録する大活躍である。初の重賞制覇となった去年の経験を活かすことがキングズガードの好走に繋がるといえそうだ。そんな陣営サイドによる経験値の上積みもキングズガードを後押しすることのできる要因のひとつであるだろう。

まとめ

今年も混戦模様のプロキオンS。好走パターンをいくつか紹介したが、その中でキングズガードは今走における条件好転が大いにある馬といえるだろう。ただし、7歳以上の馬達による成績が不振などマイナス要素が決してないわけではないが、連覇を達成するだけの能力は十分に兼ね備えている馬だけに楽しみが大きいのも事実である。今週末はシニスターミニスター産駒のキングズガードの動向に目を配りながら、競馬開催を楽しむのが、得策といえるだろう。

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