オークス2018の競馬予想データ分析…4つの消しで好走率約7割、回収率250超

2018年5月20日、東京競馬場でオークス(GⅠ/芝2400m)が行われる。アーモンドアイ、ラッキーライラック、サトノワルキューレ、リリーノーブル、マウレア、トーセンブレス、カンタービレ、ゴージャスランチらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

イギリスのオークスにならってスタートした日本のオークス(優駿牝馬)は今年で79回目を迎える。

 

配当傾向を過去10年で見てみると、三連単は10回中8回で万馬券決着となってはいるが、桜花賞組が活躍しやすいということで予想が組み立てやすい影響もあってか、単勝で1,000円以上の配当となったのは2011年と2013年の2回のみとなっている。2018年はどのような決着となるのか。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?(対象データ:2008年~2017年に行われたオークス)


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

上記でも触れたように三連単では万馬券となることが多くても単勝10倍未満の上位人気馬が優勝することが多いのがオークスの特徴となっている。その結果を反映するかのように、人気別に集計した場合、単勝二桁人気になるような馬の成績は奮わない。

人気着別度数
10-18人気0- 1- 0- 87/ 88
人気勝率複勝率単回値複回値
10-18人気0.0%1.1%011

過去10年の結果から見ると、馬券圏内に入ってきた馬は2008年に単勝13番人気で2着に入ったエフティマイアのみとなっていて基本的には消しと判定していいだろう。

※以降、9番人気以内を対象に集計

ポイント2 父・ロイヤルチャージャー系以外は消し!

血統からポイントを探すと父・ロイヤルチャージャー系のみが活躍しているといっても過言ではない。ディープインパクトやゼンノロブロイ、ハーツクライに代表されるように現在の日本種牡馬界の王道とも言えるロイヤルチャージャー系の成績は、クラシックで活躍するようなマイルから中距離で特に目立ちオークスも絶好の舞台と言える。

父系統着別度数
ロイヤルチャージャー系以外3- 3- 2-19/ 27
父系統勝率複勝率単回値複回値
ロイヤルチャージャー系11.1%29.6%5292

昨年2017年こそニアークティック系種牡馬であるフランケル産駒のソウルスターリングが優勝したが、その前2011年から2016年までは6年連続ロイヤルチャージャー系種牡馬産駒が勝利している(そのうち3回はディープインパクト産駒)。

ポイント3 母父・ニアークティック系以外は消し!

今回は血統からもう1つポイントを探すと母父・ニアークティック系の出走馬が好成績を残していることがわかる。ニアークティック系といえば、どちらかと言うと「ダート」「中距離」が得意分野であるが、オークスでは中距離適性が反映されて活躍できている。

母父系統着別度数
ニアークティック系以外3- 3- 7-44/ 57
母父系統勝率複勝率単回値複回値
ニアークティック系以外5.3%22.8%7168

過去10年間で2008年を除く直近9年で母父ニアークティック系の馬が必ず1頭は馬券圏内に入っていて、2009年は1着ブエナビスタ、2着レッドディザイア、3着ジェルミナルとすべて母父ニアークティック系の馬となった。

ポイント4 ノーザンファーム・社台ファーム生産馬以外は消し!

最後に馬産地について注目をすると、3歳牝馬3冠レースこそ社台グループが最も本領を発揮する条件といえ、中小の個人牧場など社台グループ以外の生産馬が馬券圏内に食い込んでくるのはなかなか難しい。

生産牧場着別度数
ノーザン・社台ファーム以外1- 1- 3-32/37
生産牧場勝率複勝率単回値複回値
ノーザン・社台ファーム以外2.7%13.5%7758

社台グループは元々クラシックレースで勝てる馬を育成できるように生産を続けている傾向があるので、それ以外の牧場が食い込める可能性はダート路線や短距離路線に比べるとどうしても低くなり、社台グループ以外の馬は思い切って消しと判断していいだろう。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
7- 4- 2- 6/19
勝率複勝率単回値複回値
36.8%68.4%350157

なんと、好走率は約7割、回収率も250%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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