2019年3月23日、中山競馬場で日経賞(GⅡ/芝2500m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのはエタリオウ、ルックトゥワイス、クリンチャー、メイショウテッコン、ゴーフォザサミットらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、他場開催となった2011年を除いた過去9年のデータを対象とした。
目次
日経賞の配当傾向
過去9年を見ると、三連単の最高額配当は2012年の457,140円で、その他に2018年(136,540円)や2017年(167,310円)で10万馬券が出ている。その他にも5年で3万馬券超えとなっており波乱傾向が強い重賞である。
一方で単勝オッズは2012年(16,710円)に単勝万馬券が出たものの、それ以外は2010年(1,100)を除いて人気馬が優勝している。荒れる重賞とはいえ軸は人気馬を重視するのが良いだろう。
馬連は最高配当が2012年の48,480円となっており、2016年(370円)を除いて4桁配当が続いている。人気馬の優勝が多いことを考えると相手には穴馬をしっかり選定する必要がある。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 母父ノーザンダンサー系に注目
父系はステイゴールド、ハーツクライ、ディープインパクトといったサンデーサイレンス産駒が好成績を残している。中でも母父ノーザンダンサー系との相性が良く注目したい。
2018年 ガンコ(3人気/母父シングスピール)/チェスナットコート(7人気/母父クロフネ)
2017年 シャケトラ(4人気/母父シングスピール)
2016年 サウンズオブアース(1人気/母父Dixieland Band)
2015年 ウインバリアシオン(5人気/母父Storm Bird)/ホッコーブレーヴ(6人気/母父ダンシングブレーヴ)
2014年 ウインバリアシオン(1人気)/ホッコーブレーヴ(10人気)
2013年 フェノーメノ(1人気/母父デインヒル)
2012年 ウインバリアシオン(2人気)
2010年 エアシェイディ(4人気/母父ノーザンテースト)/トーセンクラウン(7人気/母父ダンシングブレーヴ)
人気馬だけでなく、人気薄の馬にも該当しており今年も該当馬に注目したい。
予想参考データ② 好走騎手に注目
過去9年間で複数回馬券に絡んでおり該当距離の成績が優れている騎手に注目した。
蛯名正義騎手(2018年、2016年、2013年、2009年) ( 6- 8- 7- 42)
勝率 9.5% │ 複勝率 33.3%
田辺裕信騎手(2018年、2017年、2015年、2014年) ( 3- 4- 9- 30)
勝率 6.5% │ 複勝率 34.8%
岩田康誠騎手(2017年、2015年、2014年) ( 4- 2- 3- 12)
勝率 19.0% │ 複勝率 42.9%
今年も上記の騎手騎乗馬に注目だ。
予想参考データ③ 追い込み馬に注目
一昨年のように先行馬で決着するケースもあるが、どちらかと言えば後方待機から追い込んでくる激走馬が多い印象を受ける。以下に人気と道中の位置取りを記した。
2018年 チェスナットコート(7人気/9-9-9-9)/サクラアンプルール(6人気/10-10-11-10)
2015年 ホッコーブレーヴ(6人気/9-9-9-8)
2014年 ホッコーブレーヴ(10人気/9-9-10-11)
2013年 ムスカテール(7人気/11-10-6-6)
2010年 マイネルキッツ(6人気/11-11-10-10)
2009年 マイネルキッツ(7人気/11-10-8-6)
今年も極端な追い込み馬を除いた後方待機組の激走に期待したい。
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはカフェブリッツ、ハッピーグリン、ブラックバゴだ。
カフェブリッツは蛯名騎手騎乗、相性の良いサンデー系×ノーザンダンサー系でもあり激走が期待される。
ハッピーグリン・ブラックバゴは後方待機組として激走が期待される。血統面では父系・母系の組み合わせてノーザンダンサー×サンデー系でもある。