2019年1月13日、京都競馬場で日経新春杯(GⅡ/芝2400m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。
メイショウテッコン、グローリーヴェイズ、ウインテンダネス、ムイトオブリガード、アフリカンゴールドらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。
目次
日経新春杯2019の日程・時間・賞金
2019年1月13日 15:45
1回京都4日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝2400m (右 外)
本賞金:5700、2300、1400、860、570万円
注目の出走予定馬(登録馬)
上位人気は混戦模様だが明け4歳馬が人気を集めそう。初週に6勝の固め打ちをした武豊騎手騎乗ということもあってメイショウテッコンに注目が集まるか。
白百合S(OP)を逃げ切り、続くラジオNIKKEI勝(GⅢ)もトップハンデながら先行してしぶとい抜け出しを見せて連勝した同馬。続く神戸新聞杯でも果敢に逃げて3着と好走。皐月賞馬エポカドーロや後にチャレンジC・中山金杯を好走するステイフーリッシュには先着を果たした。
続く菊花賞ではゲートが決まらなかったこともあり本来の先行策が取れず、14着と大敗してしまった。ある程度流れるペースを先行して折り合うタイプであり、気性的な面でもスタミナ的な面でも3000mは若干長かった印象。今回の2400mは十分に守備範囲で、スタートの上手い武豊騎手に乗り代わって巻き返しが期待できる。武豊騎手とのコンビでこのコースで勝鞍(梅花賞)があるのも魅力だ。
同じく明け4歳で、同じく菊花賞以来のレースとなるグローリーヴェイズも人気を集めそう。
古馬相手の準オープン戦、佐渡Sで1.56.6というかなりの好時計で先行抜け出しを決めてオープン入りした同馬。あまり詰めて使えない体質ということもあり、そのまま菊花賞へとぶっつけで挑戦となった。ディープインパクト産駒ではあるが、母系にスウェプトオーヴァーボードがおり短距離志向が強いように、距離面には若干不安があったのかもしれない。よってレースは後方からとなったが、最後の直線ではメンバー最速の上がりで追い込んで5着と健闘した。あのレースができるようであれば、京都の2400mになればさらに上積みがあっても不思議ではない。
昨年の目黒記念(GⅡ)勝ちのあるウインテンダネスも本来の先行策なら十分に通用するメンバーだろう。
前走のジャパンカップは相手や時計はもとより、出遅れで自分の競馬ができなかったのが響いた印象。その前の2走についても、アルゼンチン共和国杯はペースを落としすぎて上がり勝負になったのが厳しく、京都大賞典は逆に無謀なペースアップでの自滅と敗因は明確。本来の先行抜け出しor平均ペースでの逃げ作戦が取れればチャンスは十分にある。
条件戦を3連勝して一気にオープンまで駆け上がったムイトオブリガードは、前走のアルゼンチン共和国杯でも2着に健闘した。
しばらくダートで走っていたが、芝に再度戻してその素質が開花した。位置取りは問わずスムーズに追走できればかなり長く良い末脚を持っており、芝の長距離戦で新味が出た。前走のアルゼンチン共和国杯はあまり得意ではない超のつくスローペースからの切れ味勝負になったが、上がり3F32.5という生涯最速のキレを見せての2着と悪くない内容だった。レースぶりに幅が出ており、キレ味も身に着けてきた印象で軽視は禁物だろう。
穴人気を集めた前走の菊花賞では12着と結果が出なかったアフリカンゴールドの巻き返しにも警戒したい。
先行してしぶとい末脚からなだれ込むレースを得意としている同馬であるが、前走の菊花賞では外枠と距離が響いたか。ステイゴールド産駒ということもあり血統的には向いていそうな舞台ではあったが、母父はゴーンウエストでそこまで距離の融通性がなかったか。キャリア3勝のうち2勝を挙げている芝の2400mに戻って再度見直したい。
他には、闘争心さえ戻れば実績は上位のガンコ、決め脚に欠けるが堅実味のあるルックトゥワイス、昨夏の状態に戻れば力は最上位のものがあるノーブルマーズ、単騎で逃げられれば大駆けありそうなアイトーン、休み明けを一度叩いて上向けばのロードヴァンドールなどが出走を予定している。
登録馬は以下の通り。
出走予定馬・登録馬
アイトーン 牡4 国分恭騎手 五十嵐厩舎
アフリカンゴールド 牡4 ミナリク騎手 西園厩舎
ウインテンダネス 牡6 内田博騎手 杉山厩舎
エーティーサンダー 牡6 酒井騎手 湯窪厩舎
ガンコ 牡6 藤岡佑騎手 松元厩舎
グローリーヴェイズ 牡4 Mデムー騎手 尾関厩舎
ケントオー 牡7 和田騎手 西橋厩舎
サラス 牝4 松若騎手 西村厩舎
シュペルミエール 牡6 北村宏騎手 木村厩舎
ダッシングブレイズ 牡7 福永騎手 斉藤崇厩舎
ノーブルマーズ 牡6 高倉騎手 宮本厩舎
マサハヤドリーム 牡7 北村友騎手 今野厩舎
ミライヘノツバサ 牡6 ○○騎手 伊藤大厩舎
ムイトオブリガード 牡5 川田騎手 角田厩舎
メイショウテッコン 牡4 武豊騎手 高橋忠厩舎
ルックトゥワイス 牡6 岩田騎手 藤原英厩舎
ロードヴァンドール 牡6 横山典騎手 昆厩舎
想定人気・予想オッズ
12番人気 アイトーン 103.6倍
4番人気 アフリカンゴールド 5.8倍
6番人気 ウインテンダネス 15.1倍
16番人気 エーティーサンダー 487.8倍
7番人気 ガンコ 15.1倍
1番人気 グローリーヴェイズ 2.6倍
14番人気 ケントオー 243.8倍
13番人気 サラス 116倍
9番人気 シュペルミエール 26.8倍
15番人気 ダッシングブレイズ 243.8倍
8番人気 ノーブルマーズ 15.3倍
17番人気 マサハヤドリーム 1219.9倍
11番人気 ミライヘノツバサ 57.2倍
3番人気 ムイトオブリガード 5.6倍
2番人気 メイショウテッコン 3.4倍
5番人気 ルックトゥワイス 13.2倍
10番人気 ロードヴァンドール 45.8倍
場末太郎(競馬TIMES編集部)