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2019年5月5日、東京競馬場でNHKマイルカップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。グランアレグリア、アドマイヤマーズ、ファンタジスト、ヴィッテルスバッハ、カテドラルが集結し、令和最初のGⅠは俄然面白いことになりそうだ。そんな中、セレクトセールで2億7000万円で取引されたダノンチェイサーがここでどれだけ頑張れるか。

ダノンチェイサーの前走、きさらぎ賞は、毎日杯で逃げ切ったランスオブプラーナがややスローのペースで逃げ、ダノンチェイサーは2番手で折り合う。最後の直線で抜け出しを図ると先行馬とはみるみる差をつける。最後はやや詰められたがそれでも2馬身差の快勝。2歳戦で活躍した馬たちを完封してみせた。

今のところはまだ底を見せていないダノンチェイサー、NHKマイルカップではどれだけやれるのか。色々と確認していきたい。


確認① 血統面では申し分なし!

父ディープインパクトについては今更説明はいらないが、母サミターについて。アイルランドの1000ギニーなどGⅠを2勝している。アイルランドとアメリカでそれぞれ勝っているのも大きい。

距離は1400メートルから1800メートルまで。そう考えると皐月賞をパスしてNHKマイルカップにぶつけてきたのは納得がいく。

サミターの戦績から見えてくるのは、その年の初戦で1回も勝てていない点だ。GⅡを2着というのはあったが、3歳の最初の一般戦は1番人気で惨敗し、続くフランスの1000ギニーも惨敗してアイルランドの1000ギニーを勝った。

ダノンチェイサーを不安視するのであれば、母の血筋的に休み明けは厳しいということか。

確認② ぶっつけ本番は厳しい

ダノンチェイサーはきさらぎ賞からの参戦なのでほぼ3か月の休み明けだ。過去に3か月の休み明けでNHKマイルカップを好走したケースはわずかにあるが、基本はなかなか来にくい。

特にダノンチェイサーの場合は新馬戦でカテドラルに敗れるなど仕上がり早という感じではない。距離や重馬場がダメだった可能性も否定できないが、1倍台で4着はどうか。

ぶっつけ本番はどんな馬でも大変であり、より調教の内容が問われる。下準備には定評がある社台系、名門池江泰寿厩舎なら問題なしと考える向きもある。そのあたりは確認をしていきたい。

確認③ 運を味方につけている?

ダノンの勝負服に川田将雅騎手、令和元年の東京競馬場で行われるGⅠの表彰式で何度も見ることになるかもしれない。

しかし、そんな川田騎手だが、4月21日の京都競馬場のレースで斜行を行い、騎乗停止を食らった。開催4日間、2週間レースに騎乗できない。天皇賞春はグローリーヴェイズに乗れなくなり、本来ならNHKマイルカップも乗れないはずだった。

ところが、今年は平成最後の3日間開催が組まれており、ここで開催3日分が消化され、川田騎手は5月4日土曜までの騎乗停止となり、日曜はセーフ。ダノンチェイサーにとっては運があると言える。

仮に間に合わなかったとしても、津村明秀騎手やうまく調整して短期免許で参戦中のアヴドゥラ騎手に任せる手もあった。ここはきさらぎ賞を勝った川田騎手に任せるのが筋であり、今年は複勝率が6割近くもあるなど神がかった成績を残す。間に合ってよかった、誰もがそう感じるだろう。

まとめ

グランアレグリアがどこまでやれるかも気になるが、ダノンチェイサーは本物かどうかも注目が集まる。あと体質的に兄妹はあまり強くなく、今年デビューする全妹のアクニディは馬体重が増えず、小柄のようだ。ダノンチェイサーの活躍は妹の評価にも直結する。

臨戦過程はセオリーとは言えないし、休み明けへの疑問もある。ただそれらは「平成」の常識であり、調教技術が進化したここ最近を見てももうその心配はいらないかもしれない。クラシック戦線は「令和」の常識が通用しているが、ここではどうか。

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