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2019年5月5日、東京競馬場でNHKマイルカップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。アドマイヤマーズ、ダノンチェイサー、ファンタジスト、ヴィッテルスバッハ、カテドラルなど、桜花賞や皐月賞を走った馬がたくさん集まった。そんな中、断然の1番人気に推されることが確実なのがグランアレグリアだ。令和最初のGⅠで飛躍できるか。

グランアレグリアの前走、桜花賞は、プールヴィルがほぼ平均ペースで逃げる中、3コーナーでは3番手、4コーナーでもう先頭に躍り出る。しかし、上がり3ハロンを33秒3でまとめられては後ろからではどうしようもない。シゲルピンクダイヤが32秒7で猛追もコンマ4秒差までが精いっぱい。4か月ぶりの休み明けを感じさせない完勝だった。

距離的にオークスは合わないと判断し、NHKマイルカップに回ったのは好材料だが、さて他の要素に不安点はないか、チェックしていきたい。


チェック① 桜花賞のレベル

今年の桜花賞の勝ちタイムは1分32秒7だったが、桜花賞が今の外回りコースになってから最速のタイムで、2番目がアーモンドアイという時点でこれ以上語ることはない。

実は最初の3ハロンのタイムはそこまで速かったわけではないが、最後の3ハロン33秒3も今のコース形態になってから最速である。

これで桜花賞のレベルは低かったとは口が裂けても言えない。しかし、その反動を気にしなくてはならないというのもまた事実。

初めて間隔が詰まった中でレースを迎え、激走の反動があったとしてもおかしくはない。桜花賞が強かったからNHKマイルカップでもというのは、少々安直だ。

チェック② 牡馬勢の層の厚さ

2005年、桜花賞とNHKマイルカップの変則二冠を達成したラインクラフトの例があるように、桜花賞1着からNHKマイルカップで勝つケースはある。

問題は一線級の牡馬との対決だ。朝日杯フューチュリティステークスでコンマ4秒差の3着に敗れたグランアレグリアだが、その時1着だったアドマイヤマーズが参戦する。

ラインクラフトの時は、はっきり言って層が薄く、2番人気でもやや不当な印象すら与える。そういう点ではグランアレグリアとは全く違う。

他には距離短縮でこちらも面白いファンタジスト、アーリントンカップで強烈な追い込みを見せたカテドラルなど魅力的な馬が多い。

アドマイヤマーズにコンマ4秒も先着され、アドマイヤマーズより人気があるようならかなり注意をした方がいい。

ポイント③ 二走ボケは?

グランアレグリアにとって死角があるとすれば二走ボケか。サウジアラビアロイヤルカップで勝ったものの、2か月後の朝日杯では反応が鈍く、3着に敗れた。

鉄砲はきくが、叩き2戦目はどうか。初めて経験する1か月程度しか間隔がない状況、何があっても驚きはしない。

もちろん、名門藤沢和雄厩舎なので、下手な調整はしてこないだろう。それでも馬というのは、実際に走らせてみなければわからない。

馬体重や枠順、調教、天候など色々な初体験の要素が出てくる。その要素が少しでも多いと疑ってかかるのが筋ではないか。

まとめ

桜花賞は快勝であり、やはりこの馬は強かった、朝日杯に挑戦したのは間違っていなかったと思わせる、そんなレースだった。

しかし、牝馬同士での話であり、朝日杯で負かされたアドマイヤマーズがダービーに向かわず、こちらにやってくるとなれば話は大きく変わる。

アドマイヤマーズは、皐月賞でサートゥルナーリアらとそこまで差のない競馬を行った。しかも2000メートルはベストとは言えない。そこで健闘をしてみせた。

反動という点ではアドマイヤマーズも同じだが、コンマ4秒差が埋まるかどうか。そもそも前目でレースを運べて、折り合いもつくのか。そこが気になるという人も多いだろう。この1週間で注意深く見ていきたい。

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