京都新聞杯2019の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2019年5月4日、京都競馬場で京都新聞杯(GⅡ/芝2200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるブレイキングドーン、タガノディアマンテ、トーセンスカイ、ロジャーバローズ、サトノソロモン、フランクリンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。


目次

京都新聞杯の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは3回、2着3着ともに2回で、1番人気の信頼度としてはそれなりにある

上位人気もそれなりのスコアとなっており、3番人気までで8勝を挙げるなど、勝ち馬を見つけるならここか。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 皐月賞のリベンジ

前走皐月賞(2- 1- 1-9)
勝率 15.4% │ 複勝率 30.8%

何が何でもダービーに出たい、ホースマンなら誰でも考えることであり、たとえダービーで勝つ可能性が下がったとしても、目先の結果を求めにいく。

頭数はさすがに少ないがアベレージ的には十分な皐月賞組。その傾向を見ると、コンマ9秒以内、どちらかといえばより負け幅が小さい馬が来やすい。

ただ気を付けたいのは、2013年以降1頭も皐月賞組が来ておらず、トレンドとは言い難い点だ。最初からダービーを見据え、皐月賞をパスした馬が狙いということか。

予想参考データ② キャリア5戦がちょうどいい

キャリア5戦(6- 2- 4-21)
勝率 18.2% │ 複勝率 36.4%

皐月賞に間に合わないなど色々な事情はあるにせよ、ここまでにして5戦し、なんとかダービーに間に合わせたいような馬が来やすいということだ。

なんだかんだ実力のある馬が集まるため、キャリア1戦、2戦までの馬は合わせて11頭参戦したが、1頭も馬券に絡んでいない。

もっと言えば、新馬未勝利組は過去10年で35頭も出ながら1頭も馬券に絡んでいない。間に合わせるといっても、なかなか未勝利からいきなりというのは難しいようだ。

予想参考データ③ 真ん中あたりで末脚を

上がり3F 1位(3- 1- 3-4)
勝率 27.3% │ 複勝率 63.6%

京都新聞杯は距離が2200メートルとやや長い。3コーナーの急な坂、ダービーを想定した折り合いなど色々と忙しいレースでもある。

そうなると、案外後ろから届きやすいと言いたいところだが、直線だけで勝ち切るのはキズナのように後にダービーを勝つような馬でないと厳しい。

なるべく2列目3列目から直線抜け出して勝つような感じがいい。直線は長いかもしれないが、平坦なのでそこまで武器にはなりにくい。これが武器になるようだとダービーも狙いになるだろう。

2019年の危険な人気馬は?

また、ブレイキングドーンは人気になる見込みだが、皐月賞で1秒2の大差負けで、これから距離が長くなっても見込みがあるかは微妙。京都新聞杯の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

トーセンスカイは2つ目の消しデータに合致している。未勝利戦勝ちからの参戦だが、勝ち方が際どく、末脚がどんなものかもわからない。それだけに人気をしているのは不気味、ちょっと狙いにくいか。

反対にタガノディアマンテは危険なデータに一つも当てはまらない。皐月賞はコンマ8秒差、あと一歩で権利がとれた。それでも15番人気のわりに健闘するなど、これまでのレース、善戦を続けている。相手はそれなりに落ちる中、浮上してきたとしてもなんら不思議ではない。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、タガノディアマンテと言えそうだ。

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