中山記念2018の最終追い切り分析…ペルシアンナイトらの調教評価は?

2018年2月25日、中山競馬場で中山記念(GⅡ/芝1800m)が行われる。ペルシアンナイト、ウインブライト、アエロリット、ヴィブロス、マルターズアポジー、マイネルハニー、サクラアンプルールらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。

アエロリット・牝4歳(美浦・菊沢厩舎)

評価B+

1週前追い切りは2月15日美浦南Wコース(良)

6F83秒3―68秒0―53秒5―39秒6―13秒4

コースの外目を馬なりで軽い調整。タイムはいくらでも出せるタイプだが、乗り込み量が豊富なため軽めとなった。

最終追い切りも2月21日美浦南Wコース(良)

前走の秋華賞時の最終追い切りは美浦坂路だったのが今回はウッドコースへ変更。

4F52秒9―38秒8―12秒9

菊沢調教師が自ら手綱を取っての最終調整。ダノンハイパワー(4歳上1000万下)を2馬身追走して楽に追い付くとそのまま併入。秋華賞で左目に外傷を負って以来の競馬となるが、以前に比べて落ち着きが出て動きもスムーズ。時計は平凡で先を見据えた仕上げのためまだ余裕はあるが、力は出せる状態には仕上がっている。

ヴィブロス・牝5歳(栗東・友道厩舎)

評価A-

2月15日1週前追い切り栗東CWコース(良)

6F80秒5―66秒0―50秒9―37秒1―11秒8

ポポカテペトル(4歳上1600万下)を2.5秒追走して先着、一杯に追われる。やや内よりのコースを走り時計,動きともに良好。

2月21日最終追い切り栗東坂路(良)

4F54秒7―39秒7―12秒6

1週前追い切りが実質上の最終追い切りだったため、今週は馬なり単走で終了。ドバイ遠征予定のため完全な仕上がりにはないと思われる。落ち着きもあってラスト1Fでは鞍上の指示に素早く反応して脚を伸ばしている。前走のエリザベス女王杯時の最終追い切りと同じ坂路追いだったが、今回はタイムも平凡であくまでも調整のための追い切り。

ペルシアンナイト・牡4歳(栗東・池江厩舎)

評価A

2月15日1週前追い切りは栗東CWコース(良)

6F81秒9―66秒0―51秒6―37秒6―11秒2

トゥザクラウン(4歳上1000万下)を0.6秒追走して同時に入線。体重の軽い水口騎手が騎乗していたとは言え、一杯に追われて全体81秒9、ラスト11秒2は相当に優秀。

2月21日最終追い切り栗東CWコース(良)

6F84秒4―67秒2―51秒6―37秒6―12秒0

馬なりでトゥザクラウンを追走してクビ差及ばすにゴール。1週前追い切りが一杯に追われたため最終追い切りは馬なり。クビ差遅れたとは言え反応はよく、動きも軽快、落ち着きがあり初戦から実力は出せそう。

前走のマイルチャンピオンシップ同様にウッドコースでの最終追い切り。同じローテーションでしっかりと作られている。

マルターズアポジー・牡6歳(美浦・堀井厩舎)

評価B

2月15日1週前追い切り美浦南Wコース(良)

5F68秒4―53秒4―39秒0―12秒6

直線は一杯追い、熱心に乗り込まれ動きも軽く好タイムが出ている。

2月21日最終追い切り美浦南Wコース(良)

5F68秒4―53秒6―39秒1―12秒7

マイルチャンピオンシップ以来、久々のレースとなるが徐々に動きは良くなってきているが、スピード感に少し欠けるのが気にはなる。

サクラアンプルール・牡7歳(美浦・金成厩舎)

評価B

2月15日1週前追い切り美浦南Wコース(良)

5F69秒3―53秒9―39秒3―12秒8

プールでの調整を入念に行っての1週前追い切りで一杯に追ったが時計が物足りない。

2月21日の最終追い切り美浦南Wコース(良)

5F69秒4―54秒7―40秒5―13秒5

馬なりの併せ馬でサンクトゥスレーン(3歳未勝利)を追走して2馬身先着した。速い時計は出ていないがこの馬なりの走りは出来ている。

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