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王者不在となった中距離路線を牽引する存在となれるか――。

2018年2月25日、中山競馬場で中山記念(GⅡ/芝1800m)が行われる。今年も複数のGⅠ馬が出走し、春の国内GⅠやドバイ競争に向けて始動する。昨年、3歳ながらマイルCSに優勝し、今年は中距離路線も含めてさらなる飛躍が見込まれているのがペルシアンナイトだ。

ダービー以降はマイル戦を使われてきており、久々の距離延長となる。しかし、中距離実績もあり負かしてきた馬たちが今年の重賞戦線でも好走を続けている。果たして久々の距離延長と中山コースで本馬がどのような走りをみせるのか。

今回はペルシアンナイトの本レース勝利に向けて3つの期待できる要素と当日注意すべきポイントを挙げていく。


期待①デムーロ騎手の継続騎乗

デムーロ騎手は数多くのお手馬がいる中で選択した馬でしっかりと結果を残してきた。特に昨年の秋のGⅠ戦線で4勝した際には継続騎乗馬で優勝している。テン乗りでも結果を残してはいるが、前走から継続してデムーロ騎手で挑めるのは大きなアドバンテージといえる。今回もGⅠでコンビを組んできたレッドファルクスが阪急杯に出走するなかで、中山に来て同馬に乗ることになったのは心強い。

デムーロ騎手の継続騎乗馬と乗り替わり馬での昨年の重賞成績は

継続騎乗  (12-5-5-14) 勝率 33.3% 複勝率 61.1%
乗り替わり (6-1-3-16) 勝率 23.1% 複勝率 38.5%

と継続騎乗馬での成績が圧倒的に優れている。今回もペルシアンナイトが好走する可能性が高いと言える。

期待②コース・距離実績

前走、マイルGⅠを制して本レースに臨む形となる。デビュー以降もっとも使われている距離がマイルということになるが、デビュー戦は1800mでありその後も2000mの皐月賞でタイム差なしの2着という結果を残している。昨年も3歳GⅠ馬であるヴィブロスが古馬初戦に当レースに出走して5着に敗れており、GⅠ馬とはいえ取りこぼす不安も少なからずあるかもしれない。

しかし、ヴィブロスも中山コース実績(紫苑S2着)があったが持ち時計と走った相手関係の違いがある。本馬は中山2000mでコースレコードタイの時計で走ったことや負かした相手が今年重賞勝ちをしているダンビュライトやクリンチャーであることを考えると、開幕週でスピードの出る馬場とに十分対応でき、かつ今回の相手でも好走は可能であると考えられる。

さらにハービンジャー産駒の距離延長に関しては、

1200-1400 (15-21-26-213) 勝率 5.5% 複勝率 22.5%
1600-1800 (105-93-112-837) 勝率 9.2% 複勝率 27.0%
(1800m戦 64勝)
[集計期間 2014.6-2017.12]

と少なくとも1800m戦に関しては短い距離よりも成績が良いことが分かる。

前走のマイルCSの勝ち方が鮮やかではあったが、中山1800mに変わってもペルシアンナイトのパフォーマンスが落ちるということは心配しなくても良いと判断される。

期待③強い4歳世代

昨年秋からの当馬を含めた同世代の馬たちの活躍は未だ衰えていない状況である。先週も京都牝馬Sをミスパンテールが、小倉大賞典をトリオンフが制しており本馬もこの流れに続けるか注目だ。同レースには他にもアエロリットとウインブライトが出走してくるが、実績は本馬が最上位であり同世代間の争いでも負けられないところだ。

他世代の絶対的存在も不在の状況で本馬が4歳世代の勢いに乗じて優勝する可能性は十分にあると考えられる。

不安①休養明け

今回はGⅠの前哨戦で仕上げにはある程度余裕を残している馬も多いだろう。本馬もその内の一頭と考えられるが、休養明けの一戦で気になるのが2走前の富士Sの内容だ。得意としていない道悪やコース取りの影響などもあったと思われるが、相手関係からすると勝ち馬を除けば不満が残る内容であった。この一回で鉄砲駆けしないと結論づけられるものでもないが、少なくとも当日の仕上がり具合と気合い乗りなどに注意して取捨の判断をする必要がある。

まとめ

いかがであっただろうか。今回、ペルシアンナイトの優勝に向けて期待できる3つの要素を挙げてみた。一方で休養明けという不安要素もあるため、当日の仕上がり具合や気配乗りには十分注意してみる必要があるだろう。

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