(C)Ko-Mei

2018年2月25日、中山競馬場で中山記念(GII/芝1800m)が行われる。ペルシアンナイト、ウインブライト、アエロリット、ヴィブロス、サクラアンプルールらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

アエロリットは昨年のNHKマイルCを制覇。ハイレベルといわれる現4歳世代の牝馬のなかでもトップクラスの実力をもっている。前走の秋華賞は1番人気に支持されながら7着とまさかの敗戦を喫したが、そのリベンジを期して4歳初戦を迎える。7か月ぶりの勝利へ、クリアすべきポイントを挙げていく。


ポイント① 距離

秋華賞では2番手追走から早めに動いていったが、直線では手応えの割に伸びず、逃げたカワキタエンカをかわすことすらできなかった。10kgの馬体減や馬場が渋っていたことなど、様々な要因があったにせよ、クイーンSの勝ちっぷりを思えば、距離も敗因の一つと考えられる。

クイーンSは好時計で勝ったが、小回りの札幌に加え、GI勝ちの実績がありながら斤量が52kgと軽かったことや、先行有利の馬場状態でマイペースで逃げられたことなど、あらゆる面が味方したことも確か。牡馬の一線級が相手となれば、同じ1800mでも話は変わってくる。

ちなみに、クロフネ産駒はこれまでに芝重賞を28勝しているが、うち24勝が1600m以下。1600mの重賞は【24・23・19・204】(勝率8.9%、連対率17.4%)に対し、1800m以上は【4・10・9・154】(勝率2.6%、連対率7.9%)と、かなり信頼度が下がる。

中山の開幕週で、例年の傾向からは先行有利の馬場状態になることが濃厚であるだけに、あとはペース配分が巧みな横山典弘騎手がどのようにエスコートするかにかかっている。

ポイント② 中間の調整過程

ここはあくまでも叩き台で、目標は先。それはどの実績馬も同じだが、その中でもアエロリットは明らかに良化がスローだ。

他のGI馬と比べても、約1か月後の大阪杯を目指すペルシアンナイトが1週前追い切りで猛時計を出し、同じように約1か月後のドバイターフを目指すヴィブロスが時間をかけて乗り込まれているのに対し、アエロリットの春の目標は5月のヴィクトリアマイルが濃厚。中間の調整内容や追い切りを見る限り負荷は軽めで、好調時に比べると時計も動きも物足りない。

最終追い切りで、どこまで力を出せる態勢に持っていけるかがカギになる。

ポイント③ テンション

テンションが上がりやすい馬で、これまでもパドックなどでイレ込むシーンが見られた。陣営のコメントでは「以前より落ち着きが出てきた」とのことだが、休養前には外傷を負うアクシデントもあった。

今回は約4か月ぶりと、キャリアの中で最もレース間隔が空いただけに、パドックや返し馬でのテンションはしっかりとチェックしておきたい。

まとめ

牝馬の頂点を目指すアエロリット。昨年はまだ緩さがあった中でNHKマイルCを勝って能力の高さを証明しただけに、今年はさらなる飛躍が期待される。4歳初戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるか。

おすすめの記事