中山牝馬S2019の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2019年3月9日、中山競馬場で中山牝馬ステークス(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるミッキーチャーム、ノームコア、クロコスミア、アドマイヤリード、ランドネらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

2011年の阪神開催を除く、過去10回分のデータを対象とする。


目次

中山牝馬ステークスの人気馬成績

(C)MAZIMICKEY

過去10年のデータを見ると、1番人気は1着1回、2着2回、3着は1回と、信頼度は結構低い。

4番人気と6番人気が3勝ずつだが、全体的に上位人気は不振傾向で、複勝率だけを見れば、15番人気が25%と混戦を物語る。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前走GⅠ組が苦戦

この手の牝馬限定重賞では勢いが大事とされながら、結局格がモノを言うことがあるが、このレースではあまり格は参考にならない。

前走GⅠ( 1- 1- 0-18)
勝率 5.0% │ 複勝率 10.0%

複勝率だけを見れば準オープン組より悪い。また前走GⅠのレースは、エリザベス女王杯と有馬記念でいずれも古馬が絡んでいる。

要するに3歳GⅠから休み明けでいきなり参戦した馬は3着以内にも入っていないことが分かる。

休み明けでも走るミッキーチャームではあるが、秋華賞2着からのいきなりの参戦でどうか。

予想参考データ② 斤量の増減が少ない方がいい?

(C)yusukekeiba

ハンデ戦となる中山牝馬ステークスだが、ハンデ戦らしからぬデータが見られる。それは斤量の増減がない馬が強い点だ。

斤量増減なし ( 6- 3- 2-32)
勝率 14.0% │ 複勝率 25.6%

前走と比較して増減がない馬がいいということだが、少し広げて1キロの増減にした場合には9勝2着8回とほぼこの圏内で決まるデータが出ている。

前走から斤量が一気に下がる馬が結構人気しやすいが、1キロを超える増減があると、多少割引をしてもいいかもしれない。

予想参考データ③ 前残りは馬場が渋った時だけ?

脚質・逃げ ( 2- 1- 0-7)
勝率 20.0% │ 複勝率 30.0%

このデータを見ると、逃げが残りやすいという印象を覚えるだろうが、実は2着以内に来た3回はいずれも稍重か重、要するに馬場が渋っていた。

中山は前残りになりやすいことは事実だが、脚質別の成績を見ると中団で競馬を進める馬の成績が良く、できるだけ10番手以内をキープしたい。

4コーナーで8番手というのが勝ち馬が最も後ろにいた場合の通過順であり、これより後ろだといささかしんどいことになりそうだ。

ちなみに今週の中山は土曜までは晴、日曜はやや天気が崩れる予報だ。これだと逃げ馬の台頭はやや厳しいか。

2019年の危険な人気馬は?

(C)MAZIMICKEY

ミッキーチャームは人気に支持される見込みだが、秋華賞以来の休み明け、逃げの一手でどこまでやれるか。古馬相手に55キロというのも多少見込まれた感じもする。中山牝馬ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、クロコスミアは1つ目と3つ目の消しデータに合致している。香港からの休み明けで、休み明け自体成績はさほど残していない。条件的には走りそうだが、ここは割引で問題ないか。

反対にアドマイヤリードは危険なデータに一つも当てはまらない。トップハンデ56キロは一見きついが、過去10回の斤量56キロでの成績はそこまで悪くない。中山との相性も見られ、GⅠ馬の意地が見せられるだろう。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、アドマイヤリードと言えそうだ。

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