2018年11月10日、東京競馬場で武蔵野S(GⅢ/ダ1600m)が行われる。暮れの大一番チャンピオンズCを見据えてサンライズノヴァ、インカンテーション、ウェスタールンドなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
<着順/種牡馬/母父馬/母母父馬>
2017年
1着(シニスターミニスター/Machiavellian/Polish Precedent)
2着(シンボリクリスエス/スペシャルウィーク/ホワイトマズル)
3着(ウォーエンブレム/フレンチデピュティ/Crafty Prospector)
2016年
1着(ケイムホーム/キングカメハメハ/トニービン)
2着(ゴールドアリュール/フレンチデピュティ/Cox's Ridge)
3着(プリサイスエンド/スキャン/ラシアンルーブル)
2015年
1着(トワイニング/アグネスタキオン/クリミナルタイプ)
2着(ケイムホーム/キングカメハメハ/トニービン)
3着(ヘニーヒューズ/Distorted Humor/Cozzene)
2014年
1着(アジュディケーティング/スキャン/ナイスダンサー)
2着(ディスクリートキャット/Afternoon Deelites/Sauce Boat)
3着(マンハッタンカフェ/ジャッジアンジェルーチ/Pleasant Colony)
2013年
1着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/セクレト)
2着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
3着(マジェスティックウォリアー/Mr.Greeley/Silver Hawk)
2012年
1着(エンパイアメーカー/Dixieland Band/Capote)
2着(ネオユニヴァース/Silver Deputy/Danzig Connection)
3着(シンボリクリスエス/オジジアン/Reflected Glory)
2011年
1着(サウスヴィグラス/アフリート/Majestic Light)
2着(シンボリクリスエス/オジジアン/Reflected Glory)
3着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
2010年
1着(プリサイスエンド/ジェイドロバリー/Great Above)
2着(シンボリクリスエス/オジジアン/Reflected Glory)
3着(クロフネ/サンデーサイレンス/Woodman)
2009年
1着(カリズマティック/Pleasant Tap/Petrone)
2着(クリプティックラスカル/マグニテュード/プロント)
3着(ブライアンズタイム/サンデーサイレンス/Mr.Prospector)
2008年
1着(ジェイドロバリー/プレイヴェストローマン/スティールハート)
2着(ヘネシー/リアルシャダイ/サーペンフロ)
3着(アグネスデジタル/キンググローリアス/フリートウイング)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
ミスタープロスペクター系とナスルーラ系の組み合わせが優勢であるのが分かる。
2017年 インカンテーション(父ナスルーラ系×母父ミスタープロスペクター系)
2016年 タガノトネール(父ミスタープロスペクター系×母父ミスタープロスペクター系×母母父ナスルーラ系)
2015年 タガノトネール
2013年 ベストウォーリア(父ナスルーラ系×母父ミスタープロスペクター系)
2009年 ダイショウジェット父ミスタープロスペクター系×母父ナスルーラ系)
2008年 キクノサリーレ(父ミスタープロスペクター系×母父ナスルーラ系)/ ユビキタス(父ミスタープロスペクター系×母父ミスタープロスペクター系×母母父ナスルーラ系)
今年は昨年の覇者であるインカンテーションの他にストロングバローズ、ラインシュナイダーが該当しており大波乱となるか注目だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
<種牡馬/着別度数(1着-2着-3着-着外)/勝率/複勝率>
ネオユニヴァース 18-14-15-172 / 8.2% / 21.5%
シニスターミニスター 3- 5- 5- 66 / 3.8% / 16.5%
パイロ 11- 8- 7-112 / 8.0% / 18.8%
キングカメハメハ 22-26-29-223 / 7.3% / 25.7%
ゴールドアリュール 45-28-18-274 / 12.3% / 24.9%
Mineshaft 1- 2- 0- 5 / 12.5% / 37.5%
スパイキュール 3- 2- 3- 23 / 9.7% / 25.8%
ヴァーミリアン 8- 7-7- 63 / 9.4% / 25.9%
プリサイスエンド 10- 8-11-100 / 7.8% / 22.5%
ディープスカイ 2- 4- 6- 59 / 2.8% / 16.9%
Smart Strike 6- 5- 1- 11 / 26.1% / 52.2%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
勝ち数・勝率・複勝率含めてゴールドアリュールが最も優れた成績を残していると言えるだろう。勝ち星は劣るもののこれを凌ぐ成績を残しているのがSmart Strikeである。近走が振るわないがルグランフリソンの一発があるか注目したい。