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2018年11月10日、東京競馬場で武蔵野ステークス(GⅢ/ダート1600m)が行われる。去年の武蔵野ステークス勝ち馬インカンテーション、オープン特別2連勝のサンライズノヴァ、南部杯3着のメイショウウタゲなどが出走を予定する。先週のJBC3競走は大変白熱したレースだったが、こちらも盛り上がりは必至だ。

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で2回、2着3着ともに2回で着外は4回とちょっと信用しにくい。しかし、勝ち馬が8番人気まで出ており、基本的には波乱含みのレースにはなりやすい。フルゲート16頭になりやすく、その15番人気が3着に入ることがあるなど、人気サイドで決まらないと思ってよさそうだ。

JBC3競走がやっている中でエアポケットになった感があるダートのマイル。あえてここを狙った馬、チャンピオンズカップを見据えた馬、芝で頭打ちとなりダートに狙いを定めた馬がいる中でどの馬が人気になり、怪しさを見せるか、そこに注目だ。


データ① 夏競馬組は大苦戦!

前走のレースの競馬場別の成績を見ると、武蔵野ステークスが行われる東京が4勝でトップ、その次が地方組で3勝、以下阪神2勝、中山1勝だ。東京か地方か、成績だけを見ればここが優秀な一方、札幌や函館、福島、新潟の4場から参戦した組は延べ16頭いるもすべて着外、京都は2着が1回あるのみで17頭中16頭が着外だ。レース別で見ると傾向なくバラバラだったが、競馬場で見るとはっきりとした傾向が出ている。

インカンテーションは前走中京競馬場でこちらも成績はそこまでよくない。休み明けは苦にしないと言いながらも8歳ではどうか。1回は使っておきたかった。オープン特別のマリーンステークスを勝ったユラノトもどうか。後ほど別のデータで紹介するが、ちょっと間隔を開け過ぎた。割引材料がいくつか引っかかった形だ。

データ② 狙うなら距離延長!

前走の距離別成績を見ると、距離延長組と短縮組がほとんど同じような形になっている。1400メートルからの距離延長は4勝2着2回3着3回とまずまずだ。1200メートルからだと過去10年で14頭該当し、2着1回のみなのでこちらは厳しいが、それを除けば距離延長もいける。ダート2000メートルと2100メートルからの短縮もいい。

先ほどのユラノトだが、マリーンステークスはダート1700メートルで、こちらは過去10年10頭が該当しすべて着外だ。求められるものが違うということか。いくらダートの3歳勢が充実し、武蔵野ステークスで3歳勢が結果を残しているとはいえバイラは前走1200メートルで、ここではやや足りないか。ユニコーンステークスで1秒9負けでは強気になれない。

データ③ その他データあれこれ

カデナやマルターズアポジーがダート挑戦となるが、過去10年で前走芝だった馬が来たのは2010年3着のブラボーデイジーと2012年3着のダノンカモンしかいない。しかし、この2頭はいずれもダート経験があり、ブラボーデイジーはエンプレス杯1着、ダノンカモンは過去に武蔵野ステークスで好走していた。初ダートでいきなり好走できるレースではない。カデナ、マルターズアポジーの実績は認めつつ、さすがに厳しい。

荒れるレースでありながら、前走5人気以下だったり6着以下だったりする馬はすこぶる成績が悪い。それらのケースに当てはまっても勝つ時は勝つが、芝の挑戦や適鞍ではなかったなどの理由があった。カゼノコやクインズサターンは負け過ぎ、モルトベーネは着順も人気も不満がある。去年のインカンテーションは白山大賞典で勝ちながらも当日6番人気。狙うならこういうパターンだ。

まとめ

かなりの頭数になるが、人気が予想される馬は全体的に後ろ。基本的に前目か中団待機の馬が勝ちやすく、狙うなら前目で先行し粘る馬がいい。鞍上次第だが、ナムラミラクルが面白い。藤懸貴志騎手が騎乗していたが、今回はルメール騎手が騎乗する。いわゆる鞍上強化という選択肢で、これ以上の乗り役はいないだろう。東京マイルで先行して粘るというイメージがしやすい。

出走馬に追い込みの馬が多く、意外と展開予想はスムーズにできる。工夫して何か先に行くという奇策をやられたら厳しいが、その時は仕方ない。ダートGⅠのみならず交流重賞で荒稼ぎしたい馬にとっても武蔵野ステークスはとっておきたい。人気が偏る分、危険な人気馬は出やすいが、展開不向きも多いので追い込み脚質は涙を呑んで切るのもいいだろう。

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