2019年4月21日、京都競馬場でマイラーズカップ(GII/芝外回り1600m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。
ダノンプレミアム、モズアスコット、インディチャンプ、パクスアメリカーナが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。
目次
マイラーズC2019の日程・時間・賞金
2019年4月21日 15:35
3回京都2日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝1600m (右 外)
本賞金:5900、2400、1500、890、590万円
注目の出走予定馬(登録馬)
長期休養明けとなった金鯱賞を強敵相手に完勝したダノンプレミアムが圧倒的人気を集めそう。
ダービー6着からおよそ10ヶ月ぶりの出走となった前走の金鯱賞は好位から上がり最速で抜け出してリスグラシュー以下に1馬身差をつける完勝。後に大阪杯を勝つアルアインや実績馬ペルシアンナイトあたりを相手にしておらず、改めて地力の高さを伺わせた。大阪杯に矛先を向けるかと思いきや、マイルのここを選択してきたのは意外であった。しかし、既に2歳時の朝日杯FSで後のマイルCS馬ステルヴィオをちぎっているようにマイル実績も豊富であり、この時期特有の高速馬場の京都開幕週も血統的には大歓迎といったところ。死角らしい死角は見当たらない。
昨秋は精彩を欠いた昨年の安田記念馬モズアスコットが逆転候補。
連闘で厳しいレースながらも昨年の安田記念を勝ち切ったあたりでは、短距離路線の中心はこの馬かと期待された。が、昨秋は運もなかったが本来の走りができなかったのも事実。スワンSではロードクエストにキレ負けての2着、マイルCSは4角の致命的な不利があったものの13着と大敗。続く香港マイルも本来の伸び脚がなかった。結果論ではあるが、連闘で高速決着となった安田記念で激走した反動が取り切れなかったのではないか。ここは再度の立て直しの一戦となるが、昨年のこのレースでも差のない2着があるようにコース適性などは問題ない。あとは状態だけだろう。
3連勝で前走の東京新聞杯を制した上がり馬インディチャンプはここがメンバー的に試金石になりそう。
昨春は詰めの甘いレースが続いていたが、福永騎手が手綱を取ったここ4戦は好位~中団から鋭い末脚を伸ばして結果を出している同馬。ステイゴールド産駒ということもあり今がまさに良くなっている時期であろう。前走の東京新聞杯も内枠から上手く捌いて1.31.9の好時計で抜け出しており、勢いと時計面からは見劣らない。あとは一気に強くなる相手関係だけだろう。
休み明けとなった昨冬のリゲルS、そして年明けの京都金杯と連勝中のパクスアメリカーナも侮れない。主戦の川田騎手がダノンプレミアムに騎乗するため乗り替わりになるのがネックではあるが、頭数はそれほどでもないだけにスムーズなレースはできそう。この馬もインディチャンプ同様に相手関係だけがカギだろう。
他には、シュタルケ騎手が調教で好感触を掴んでいる昨年のNHKMC馬ケイアイノーテック、安定感あるグアンチャーレ、ハマった時の末脚強烈なストーミーシーなどが出走を予定している。少数精鋭の好メンバーの一戦だ。
登録馬は以下の通り。
インディチャンプ 牡4 福永騎手 音無厩舎
グァンチャーレ 牡7 池添騎手 北出厩舎
ケイアイノーテック 牡4 シュタル騎手 平田厩舎
コウエイタケル 牡8 ○○騎手 山内厩舎
ストーミーシー 牡6 北村友騎手 斎藤誠厩舎
ダノンプレミアム 牡4 川田騎手 中内田厩舎
トーアライジン 牡6 ○○騎手 村山厩舎
パクスアメリカーナ 牡4 藤岡佑騎手 中内田厩舎
メイショウオワラ 牝5 ○○騎手 岡田厩舎
モズアスコット 牡5 ルメール騎手 矢作厩舎
想定人気・予想オッズ
2番人気 インディチャンプ 3.2倍
5番人気 グァンチャーレ 17.9倍
6番人気 ケイアイノーテック 22倍
9番人気 コウエイタケル 392.9倍
7番人気 ストーミーシー 165.6倍
1番人気 ダノンプレミアム 1.3倍
10番人気 トーアライジン 504.9倍
3番人気 パクスアメリカーナ 6.5倍
8番人気 メイショウオワラ 202.8倍
4番人気 モズアスコット 6.6倍
文=場末太郎(競馬TIMES編集部)