2018年11月18日、京都競馬場でマイルCS(GⅠ/芝1600m)が行われる。昨年の覇者ペルシアンナイト、春のマイル王モズアスコット、府中で安定した走りを続けるアエロリット、マイル路線へ転戦となるアルアイン、悲願のGⅠ取りにかけるエアスピネルなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
<着順/種牡馬/母父馬/母母父馬>
2017年 1着(ハービンジャー/サンデーサイレンス/Nureyev)
2着(キングカメハメハ/サンデーサイレンス/ノーザンテースト)
3着(ディープインパクト/Deputy Minister/Lord Avie)
2016年 1着(ディープインパクト/ロックオブジブラルタル/Nureyev)
2着(フジキセキ/Cozzene/Crafty Prospector)
3着(ネオユニヴァース/Meadowlake/In Reality)
2015年 1着(スクリーンヒーロー/カーネギー/モガミ)
2着(ディープインパクト/デインヒル/Be My Guest)
3着(フジキセキ/Cozzene/Crafty Prospector)
2014年 1着(ディープインパクト/Caerleon/Shirley Heights)
2着(ディープインパクト/デインヒル/Be My Guest)
3着(アグネスタキオン/Marju/Distant Relative)
2013年 1着(ディープインパクト/Lycius/Sadler's Wells)
2着(ダイワメジャー/Law Society/ゲイメセン)
3着(ディープインパクト/Caerleon/Shirley Heights)
2012年 1着(フジキセキ/エリシオ/Mr.Prospector)
2着(サクラバクシンオー/サンデーサイレンス/Secretariat)
3着(ディープインパクト/Bertolini/リファーズスペシャル)
2011年 1着(Giant's Causeway/Sadler's Wells/Lyphard)
2着(キングカメハメハ/Bahri/Roberto)
3着(Sahm/Pleasant Tap/Jolie Jo)
2010年 1着(Forest Wildcat/Cure the Blues/Morning Bob)
2着(ダンスインザダーク/フォーティナイナー/Affirmed)
3着(ネオユニヴァース/Nureyev/Hostage)
2009年 1着(ミラクルアドマイヤ/ノーザンテースト/Crafty Prospector)
2着(ムタファーウエク/パークリージェント/プレイヴェストローマン)
3着(Sahm/Pleasant Tap/Jolie Jo)
2008年 1着(アドマイヤベガ/Topsider/Sir Gaylord)
2着(ロドリゴデトリアーノ/エルセニョール/Elocutionist)
3着(フジキセキ/Polish Precedent/Mill Reef)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系種牡馬が父もしくは母父に含まれているのが近年絶対条件となっている。中でもニアークティック系の血との相性が良いだろう。
2017年 ペルシアンナイト(父豪州型ニアークティック系×母母父欧米型ニアークティック系)
2015年 フィエロ(母父豪州型ニアークティック系×母母父欧州型ニアークティック系)
2014年 フィエロ
2012年 ドナウブルー(母父豪州型ニアークティック系×母母父欧州型ニアークティック系)
2010年 ゴールスキー(母父欧州型ニアークティック系×母母父欧州型ニアークティック系)
今年は昨年の覇者ペルシアンナイトの他にアエロリット、ジャンダルムが該当する。いずれも父非サンデー系であるが昨年同様にサンデー系産駒を凌駕する走りに期待だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
<種牡馬/着別度数(1着-2着-3着-着外)/勝率/複勝率>
クロフネ 5- 4- 6- 65 / 7.8% / 23.4%
ディープインパクト 33-35-29-126 / 14.8% / 43.5%
ステイゴールド 4- 4- 7- 78 / 4.3% / 16.1%
キングカメハメハ 14- 9- 6- 71 / 14.0% / 29.0%
ロードカナロア 0- 0- 2- 5 / 0.0% / 28.6%
ハービンジャー 6- 8- 9- 65 / 6.8% / 26.1%
Frankel 1- 0- 0- 0 /100.0% /100.0%
ハーツクライ 8- 9-11- 83 / 7.2% / 25.2%
アドマイヤムーン 7- 7- 3- 47 / 10.9% / 26.6%
ダイワメジャー 8- 6-15- 84 / 7.1% / 25.7%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクトが群を抜いているが、勝率ではキングカメハメハも同等の成績を残せている。エアスピネルに今年こその一発に期待したいところだ。またステイゴールドは同条件では分が悪い印象を受けるが、その他の種牡馬に関しては複勝率に注目すると同等にチャンスはあると言える。