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2018年11月18日、京都競馬場でマイルチャンピオンシップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。

人気の一角を占めるアルアインは昨年の皐月賞を制した後、8戦して勝利がないものの、今年はGⅠで3戦、GⅡで2戦して全て掲示板を確保する安定感を見せている。今回は初めてマイルGⅠに参戦。母ドバイマジェスティは米GⅠ・ブリーダーズCフィリー&メアスプリント(ダート7F)を制したスプリンターだけに、距離短縮で前進があるのか。ここでは3つの不安材料を掘り下げていく。


不安① 初めてのマイルGⅠ

一流マイラーが集結するレースだけあって、マイル適性はやはり重要になる。1984年の第1回からの優勝馬を見ても、34頭中33頭が芝1800m以下の重賞を勝っていた。唯一の例外である1996年ジェニュインにしても、芝1600mの重賞で2着があり、同年春の安田記念で4着と健闘していた。

アルアインはデビューから3戦こそマイル戦を使っていた(うち2勝)が、マイルのレースに出走するのはそれ以来、約1年10か月ぶり。2000m未満のレースすら3歳時の毎日杯を最後に、1年半以上走っていない。初めて出走するマイルGⅠで、ペースに対応できるかがカギになる。

不安② 馬場が渋る可能性

京都は今週末、金曜から土曜にかけて雨の予報。今の京都は開催が進むにつれて時計がかかる馬場状態になっており、レースまでに良馬場に回復したとしても、ある程度、パワーを要する馬場になることが予想される。

アルアインは重馬場で500万下を勝ち、京都記念2着などの実績はあるものの、本質的に道悪が歓迎とは言えない。重馬場だった3歳時のシンザン記念では2番人気ながら6着に敗れ、陣営は道悪に敗因を求めていた。その後、ともに時計が出やすい馬場状態だった毎日杯、皐月賞を好タイムで連勝。跳びのきれいな走りをするタイプで、スピード勝負を得意としているだけに、馬場が渋るのはマイナス材料になるだろう。

不安③ 成長度合いに疑問符

昨年の皐月賞を最後に1年半以上、勝利から見放されている現状。大阪杯3着、天皇賞(秋)4着などGⅠでも善戦しているものの、勝ち切れない面が目立っている。

もともと雄大な好馬体を誇り、早い時期から完成度は高かった。馬体重はデビュー時と皐月賞時がともに518kgで、前走は512kg。馬体を見ても、大きく成長した感じはない。母は晩成型で、5歳秋にGⅠ初制覇を飾っているが……。

ちなみに、ディープインパクト産駒のクラシックホースはこれまでに14頭が誕生しているが、そのうち古馬になってからもGⅠを勝ったのはジェンティルドンナ1頭のみ。ダービー馬のキズナ、マカヒキや、菊花賞馬サトノダイヤモンド、桜花賞馬ハープスター、オークス馬ミッキークイーンなど、古馬になって人気を裏切った馬もが多い(マカヒキとサトノダイヤモンドは現役なので今後はわからないが)。

まとめ

悔しいレースが続いているアルアイン。久々のマイル戦で新たな一面を見せ、クラシックホースの底力を示すことができるか。

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