マーメイドステークス2017の予想データ分析…5つの消しで好走率4割、回収率400超

今週は阪神競馬場でマーメイドステークス(GIII/芝内回り2000m)が行われる。

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 4歳以下は消し!

マーメイドSは梅雨の時期に行われる牝馬限定の中距離ハンデ重賞だ。非常に特殊なシチュエーションのため、“普通の条件”で強い馬があっさりコケることがある。

ではマーメイドSがどんな条件で行われるかというと……

・開催場所は中央4場の中で最もタフな阪神競馬場
・梅雨の時期で雨が多く、馬場が痛みやすい
・2000mと、牝馬限定戦にしては比較的長い

というように、特殊な適性が求められる。よって、この条件に合う人気薄が激走することが多々ある。

ではどうして年齢で区切るかといえば、4歳以下の場合、勢いに乗って参戦してくる上がり馬が多い。しかし、そういう馬のほとんどは“普通の条件”で好走してきたわけで、マーメイドSに適性があるとは限らない。

結果として、多くの3、4歳馬が人気を裏切ってきた。

年齢着別度数
3歳0- 0- 0- 4/ 4
4歳2- 1- 5- 30/ 38
5歳6- 6- 3- 55/ 70
6歳2- 3- 1- 17/ 23
7歳0- 0- 1- 4/ 5
8歳0- 0- 0- 1/ 1
年齢勝率複勝率単回値複回値
3歳0.0%0.0%00
4歳5.3%21.1%1447
5歳8.6%21.4%238120
6歳8.7%26.1%115220
7歳0.0%20.0%086
8歳0.0%0.0%00

5歳以上の人気薄で、マーメイドSの条件に適正のある馬を選ぶのがいいだろう。よって、4歳以下は消してしまうことにする。

ポイント2 斤量が重い馬は消し!

マーメイドSといえばハンデ重賞。ハンデ重賞といえば、低斤量馬の激走が見込める。

特にマーメイドSは牝馬限定の中距離重賞のため、斤量のハンデがモロに結果に影響してくるケースが多い。

斤量着別度数
~49kg1- 0- 0- 9/ 10
49.5~51kg0- 3- 1- 25/ 29
51.5~53kg7- 4- 5- 35/ 51
53.5~55kg1- 2- 2- 27/ 32
55.5~57kg1- 1- 2- 15/ 19
57.5~59kg0- 0- 0- 0/ 0
59.5~0- 0- 0- 0/ 0
斤量勝率複勝率単回値複回値
~49kg10.0%10.0%1163286
49.5~51kg0.0%13.8%085
51.5~53kg13.7%31.4%127147
53.5~55kg3.1%15.6%1749
55.5~57kg5.3%21.1%6565

53.5キロ以上になると、それより下に比べて成績がかなり低くなっている。素直に低斤量の馬を選んでいくべきだろう。

ポイント3 馬体重が重たい馬は消し!

基本的に競馬では馬体重が重たい馬のほうが恩恵を受けやすい。同じ斤量を背負うなら馬格があったほうが負担は軽減されるし、競走中に馬体がぶつかっても影響を受けることが少ない。

しかし、マーメイドSでは馬体重が軽い馬のほうがいい成績を残している、というデータが出ている。

馬体重勝率複勝率単回値複回値
~399kg
400~419kg0.0%0.0%00
420~439kg5.6%33.3%122165
440~459kg17.6%29.4%116108
460~479kg4.7%25.6%306171
480~499kg3.1%9.4%1753
500~519kg0.0%0.0%00
520~539kg0.0%0.0%00
540~0.0%0.0%00

なぜこういった現象が起こるのか? それはハンデ重賞という特殊なシチュエーションが影響していると考えられる。

普段、斤量の影響を受けて馬体重の重たい馬にやられている馬体重の軽い馬が、低斤量を背負うことによって、斤量のハンデがなくなり、激走している……といった構図だと考えられるのだ。

よって、480キロ未満の馬を狙っていくことにしよう。

ポイント4 上がり1位の馬は消し!

マーメイドSは特殊な条件で行われるため、普段のレースで上がり上位の脚を使う馬は来ない。

前走脚質着別度数
3F 1位1- 2- 1-13/17
3F 2位2- 1- 1-11/15
3F 3位2- 1- 0- 9/12
3F ~5位2- 0- 3-15/20
3F 6位~3- 6- 5-63/77
前走脚質勝率複勝率単回値複回値
3F 1位5.9%23.5%7263
3F 2位13.3%26.7%3772
3F 3位16.7%25.0%83140
3F ~5位10.0%25.0%613205
3F 6位~3.9%18.2%62100

ご覧の通り、上がり1、2位の馬が非常に低調であることが分かる。

今回は幅を取り、上がり1位の馬のみ、消していくこととしよう。

ポイント5 前走マイル以下は消し!

マーメイドSは非常にタフな条件で行われるため、前走で軽い条件を経験している馬は対応できない可能性が高い。

例えば距離だ。マイル戦のような軽い条件から、一気にタフな中距離に挑んだ馬はほとんどの場合、凡走している。

前走距離着別度数
1000m0- 0- 0- 1/ 1
1150m0- 0- 0- 0/ 0
1200m0- 0- 0- 0/ 0
1300m0- 0- 0- 0/ 0
1400m0- 0- 0- 8/ 8
1500m0- 0- 0- 0/ 0
1600m0- 2- 5- 30/ 37
1700m0- 0- 0- 1/ 1
1800m6- 4- 3- 43/ 56
1900m0- 0- 0- 0/ 0
2000m4- 3- 0- 21/ 28
2100m0- 0- 0- 0/ 0
2200m0- 0- 0- 1/ 1
2300m0- 0- 0- 0/ 0
2400m0- 1- 1- 5/ 7
2500m0- 0- 1- 1/ 2
前走距離勝率複勝率単回値複回値
1000m0.0%0.0%00
1150m
1200m
1300m
1400m0.0%0.0%00
1500m
1600m0.0%18.9%051
1700m0.0%0.0%00
1800m10.7%23.2%94110
1900m
2000m14.3%25.0%522191
2100m
2200m0.0%0.0%00
2300m
2400m0.0%28.6%070
2500m0.0%50.0%0900

マイル以下の成績は散々なものとなっている。1600m以下の馬は、消していくことにしよう。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
6- 4- 4-21/35
勝率複勝率単回値複回値
17.1%40.0%501303

なんと、好走率は40%超、回収率も400%オーバーという極めて優秀な成績となっている。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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