2020年5月31日、東京競馬場で目黒記念(GⅡ/芝2500m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるウラヌスチャーム、オセアグレイト、ステイフーリッシュ、タイセイトレイル、ボスジラらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考にする。
目次
目黒記念の人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気は1、2着は3回、3着は2回。ブラストワンピースですら飛ぶ舞台、なかなかに人気になっても大変か。
伏兵馬は意外と絡まず、50倍未満の馬しか過去10年では絡んでいない。面白みと求めるとすれば10倍台後半。ここが狙い目だ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 3勝クラス組の取捨選択
前走3勝クラス(2- 3- 0-20)
勝率 8.0% │ 複勝率 20.0%
前走でGⅠを使うなど華やかなところから泥臭いところへ下がるケースはあまり相性がいいとはいえず、面白そうなのは3勝クラス、準オープンの成績。
まず1着であることが条件だが、2番人気か4番人気で勝っていた。該当馬はそれなりにいるかと思ったが、わずかにバラックパリンカのみ。
人気になりそうなところは、1番人気もしくは5番人気と微妙に足りたり足らなかったり。そのバラックパリンカも斤量3キロ減とどうか。
予想参考データ② 1秒以上の負けは認めず
ハンデ戦だからかは分からないが、1秒以上負けた馬はあまり多くなく、1秒以内に前走の負けを抑えていた馬が多い。
1秒以上負けた馬はいずれも天皇賞春組、ミライヘノツバサにはチャンスが与えられる。しかし、それより短い距離だと巻き返すのは大変だ。
ステイフーリッシュが大阪杯で1秒負け。常に微妙なところを走ってきたステイフーリッシュ、今年はどうなるか。
予想参考データ③ 斤量増を狙え!
数字的にいいのは、斤量を増やした馬で、1キロ以上増やせば申し分ないだろう。反対に斤量を減らしても来ることは来てるが、頭数が多い分、そこまで信頼はできない。
斤量のゾーンは54キロから58キロまで。57.5キロだと過去14頭が参戦し1回も馬券に絡んでいない。
ステイフーリッシュが57.5キロ。悪魔のデータにつかまってしまっただけに、ここをどう捉えるかは判断が分かれるところだ。
2020年の危険な人気馬は?
ステイフーリッシュは人気になる見込みだが、メインは2000メートルなので、2500メートルは少し負担かもしれない。目黒記念の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、タイセイトレイルは1つ目の消しデータに合致している。2キロ減は普通に考えれば魅力だが、常にそこそこの負け。魅力的には思えない。
反対にオセアグレイトは危険なデータに一つも当てはまらない。ルメール騎手への乗り替わりはあまりにも大きい。これであっさり勝たれるようだと日本人の騎手が可哀そうだ。メトロポリタンステークスはやや特殊だった分、ここで多少人気を落として勝負したい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、オセアグレイトと言えそうだ。