共同通信杯2018の競馬予想データ分析…5つの消しで好走率6割超、回収率190超

2018年2月11日、東京競馬場で共同通信杯(GⅢ/芝1800m)が行われる。グレイル、カフジバンガード、ステイフーリッシュ、サトノソルタス、ゴーフォザサミット、オウケンムーンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

近年、3月のトライアルレースを使わず3歳クラシック本番に直行する馬も増えている共同通信杯は、2歳から続く勝ち抜き戦の様相を呈していることから、基本的には人気と実力を兼ね備えた馬が上位に入線し堅い決着になりやすいレースだ。

人気着別度数
7-16人気0- 0- 3- 62/ 65
人気勝率複勝率単回値複回値
7-16人気0.0%4.6%040

集計期間:2008. 2.11 ~ 2017. 2.12

過去10年の結果から見ると、単勝7番人気以下でも時折馬券圏内に入る馬もいるものの3着が精一杯で基本的には消しと判定していいだろう。

※以降、6番人気以内を対象に集計

ポイント2 父・ネイティブダンサー系・ロイヤルチャージャー系以外は消し!

血統からポイントを探すと父・ネイティブダンサー系・ロイヤルチャージャー系以外の血統が不振の傾向にある。

芝中距離では実力を発揮するキングカメハメハに代表されるネイティブダンサー系、そしてサンデーサイレンスやディープインパクトに代表される日本における代表的血統のロイヤルチャージャー系の血を父に持っている馬以外が馬券圏内に入るのは難しい。

父系統着別度数
上記以外0- 2- 0- 5/ 7
父系統勝率複勝率単回値複回値
上記以外0.0%28.6%048

集計期間:2008. 2.11 ~ 2017. 2.12

消した血統の中ではナスルーラ系の父ジャングルポケット産駒のトーセンジョーダンが2009年の2着馬となっていたりもするが基本的には消しと判断して構わない。

ポイント3 前走平場戦出走馬は消し!

クラシック直結の共同通信杯においては、既に重賞や特別戦に出走して勝ち抜いてきた、もしくは好走してきた馬が活躍することが多く、なんとかクラシックに間に合わせようとして遅めにデビューした馬にとっては厳しい結果となっている。

前走クラス着別度数
平場1- 0- 1- 6/ 8
前走クラス勝率複勝率単回値複回値
平場12.5%25.0%7647

集計期間:2008. 2.11 ~ 2017. 2.12

2015年の勝馬リアルスティールが前走の新馬戦から連勝した唯一の馬だが、その後の活躍を見れば納得できるように、よほどの素質馬でなければ平場戦からの挑戦での活躍は難しい。

ポイント4 前走4着以下は消し!

勝ち抜き戦の様相があるクラシック戦線においては、いずれかの要因で前走でたとえ敗退していても大敗しているようでは巻き返しは難しい。

前走着順着別度数
4着以下0- 2- 1- 9/12
前走着順勝率複勝率単回値複回値
4着以下0.0%25.0%097

集計期間:2008. 2.11 ~ 2017. 2.12

なお、裏を返せば大敗していない馬について、敗因がはっきり分かっている場合には十分挽回は可能であることは覚えておきたい。

ポイント5 前走3コーナー10番手以下は消し!

3歳のクラシック本番前の時期ということもあり、まだ脚質が定まっていない場合も多いが、少なくとも3コーナーを回る時点で後方すぎる馬が直線で差し切ることが難しいことをデータは示している。

前走3コーナー位置着別度数
10番手以下1- 3- 2-12/18
前走3コーナー位置勝率複勝率単回値複回値
10番手以下5.6%33.3%2288

集計期間:2008. 2.11 ~ 2017. 2.12

なお、このデータの1着は2012年のゴールドシップで、前走では後ろからのレースとなったものの、共同通信杯では一転して先行策を取り、勝ちきっている。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
8- 5- 4-11/28
勝率複勝率単回値複回値
28.6%60.7%250133

集計期間:2008. 2.11 ~ 2017. 2.12

なんと、好走率は60%超、回収率も190%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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