今週は京都競馬場で日本ダービートライアルの京都新聞杯(GII/芝外回り2200m)が行われる。
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。
人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?
目次
ポイント1 極端な人気薄は来ない!
まずは人気から見ていくと、極端な人気薄がほとんど来ていないことが分かる。
人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 30.0% | 60.0% | 68 | 82 |
2番人気 | 30.0% | 60.0% | 121 | 105 |
3番人気 | 30.0% | 40.0% | 218 | 86 |
4番人気 | 0.0% | 20.0% | 0 | 48 |
5番人気 | 10.0% | 20.0% | 108 | 59 |
6番人気 | 0.0% | 20.0% | 0 | 63 |
7番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
8番人気 | 0.0% | 20.0% | 0 | 90 |
9番人気 | 0.0% | 40.0% | 0 | 227 |
10番人気 | 0.0% | 10.0% | 0 | 85 |
11番人気 | 0.0% | 10.0% | 0 | 68 |
12番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
14番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
15番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
16番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
17番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
18番人気 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 3- 1- 2- 4/ 10 |
2番人気 | 3- 3- 0- 4/ 10 |
3番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 |
4番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 |
5番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 |
6番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 |
7番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 |
8番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 |
9番人気 | 0- 3- 1- 6/ 10 |
10番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 |
11番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 |
12番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 |
13番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 |
14番人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 |
15番人気 | 0- 0- 0- 8/ 8 |
16番人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 |
17番人気 | 0- 0- 0- 2/ 2 |
18番人気 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
京都芝外回り2200mはある程度、実力が問われるコースだ。なかなか人気薄が台頭してくるのは難しい。
また、この時期、本当に強い馬であれば、すでにクラシック路線で実力を示している。あるいは、トライアルで権利を獲得するために、本気で仕上げてくるはずだ。
・コース形態的に穴馬が走らない
・シチュエーション的に穴馬が走らない
・人気馬は権利獲得のため、本気で仕上げてくる=穴馬の入り込む余地がない
こういった状況にあるわけだ。
以下、10番人気以内の馬を対象に、検証を進めていこう。
ポイント2 圧倒的に内枠有利!
京都新聞杯は圧倒的に内枠が有利なレースとして知られている。
まずは枠順別の成績を行こう。
枠番 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0.0% | 22.2% | 0 | 33 |
2枠 | 41.7% | 50.0% | 236 | 118 |
3枠 | 14.3% | 50.0% | 75 | 155 |
4枠 | 9.1% | 27.3% | 30 | 90 |
5枠 | 0.0% | 6.7% | 0 | 9 |
6枠 | 11.8% | 41.2% | 53 | 147 |
7枠 | 0.0% | 16.7% | 0 | 56 |
8枠 | 0.0% | 10.0% | 0 | 24 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
ご覧の通り、特に2、3枠は複勝率50%という驚くべき成績を残している。
さらに馬番別の成績を見てみると……
馬番 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1番 | 0.0% | 16.7% | 0 | 23 |
2番 | 42.9% | 57.1% | 238 | 110 |
3番 | 14.3% | 14.3% | 101 | 35 |
4番 | 20.0% | 40.0% | 92 | 112 |
5番 | 22.2% | 66.7% | 117 | 212 |
6番 | 0.0% | 40.0% | 0 | 82 |
7番 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
8番 | 14.3% | 42.9% | 48 | 141 |
9番 | 0.0% | 12.5% | 0 | 26 |
10番 | 0.0% | 30.0% | 0 | 162 |
11番 | 20.0% | 50.0% | 91 | 135 |
12番 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13番 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
14番 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
15番 | 0.0% | 33.3% | 0 | 80 |
16番 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
17番 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
12番より外になると、ほとんどノーチャンスであることが分かるはずだ。
基本的に一桁……もっといえば6番以内から選びたいところだろう。
ポイント3 誕生月に注目せよ!
NHKマイルカップの考察でも書いたが、この時期は生まれ月がとても重要なファクターになってくる。以下、データ以外の説明は引用。
3歳クラシックは、競走馬にとって最も華のある時期といえる。言ってみれば青春時代のようなものだ。
だからこそ、誕生月が重要になってくる。2歳〜3歳の1、2月には成長の早い早生まれ(1、2月生まれ)の馬たちが活躍する傾向にあるが、クラシックになると成長が追いついてきた3、4、5月生まれの馬たちが巻き返してくる。
数字を見ても、その事実は明らかだ。
生月 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1月生 | 16.7% | 33.3% | 153 | 86 |
2月生 | 11.5% | 19.2% | 56 | 37 |
3月生 | 9.4% | 28.1% | 52 | 90 |
4月生 | 7.7% | 30.8% | 26 | 93 |
5月生 | 12.5% | 62.5% | 48 | 203 |
6月生 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
8月生 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
1、2月生まれに対し、3、4、5月生まれの成績が非常にいいことが分かる。
基本的には3〜5月生まれを軸馬として考えていくのがよさそうだ。
ポイント4 末脚に着目せよ!
京都の外回りの重賞ということで、惰性で粘り込むことは極めて難しい。
例えば好走馬の上がり別の成績を見てみると……
脚質上り | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 25.0% | 75.0% | 42 | 177 |
3F 2位 | 46.2% | 76.9% | 263 | 201 |
3F 3位 | 0.0% | 33.3% | 0 | 93 |
3F ~5位 | 16.7% | 50.0% | 115 | 192 |
3F 6位~ | 0.0% | 6.9% | 0 | 21 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
1、2位の馬はほぼ確実に馬券になっている。一方、6位以下の馬はさんさんたる成績だ。しっかりとした末脚を持った馬でないと、好走は厳しいということ。
ということで、着目したいのは前走の上がりだ。
上がり3位以内の末脚を使った馬に絞って集計してみると……
前走脚質 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1~ 3位 | 10.3% | 32.8% | 48 | 100 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
複勝回収値は100を超える結果となった。無理に前走にこだわる必要はないが、末脚を使えるかどうかの保証はほしいところだ。
反対に上がり4位以下だった馬は、評価を落としたほうが良いだろう。
ポイント5 ハーツクライ産駒は消し!?
血統面を見ていくと、ハーツクライ産駒がこのコースを苦手としていることが分かる。
京都新聞杯の過去10年では(0−0−0−4)。また、2014年以降のコース成績を見てみると……
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ハーツクライ | 1- 8- 2-39/50 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
2.0% | 22.0% | 5 | 78 |
集計期間:2014. 1. 6 ~ 2017. 4.22
※単勝100倍以上除外
50頭走って1頭しか勝っていない。全体の好走率も良くないため、あまり高い評価はできなさそうだ。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
3- 5- 6- 9/23 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
13.0% | 60.9% | 41 | 201 |
集計期間:2007. 5. 5 ~ 2016. 5. 7
なんと、好走率は60%超、複勝回収値も200オーバーという極めて優秀な成績となっている。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。
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