京都記念2019の予想オッズ・人気と注目の出走予定馬は?JRA重賞展望

2019年2月10日、京都競馬場で京都記念(GⅡ/芝2200m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

パフォーマプロミス、マカヒキ、ステイフーリッシュ、ダンビュライト、タイムフライヤーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。


目次

京都記念2019の日程・時間・賞金

2019年2月10日 発走:15:35

2回京都6日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝2200m (右 外)
本賞金:6200、2500、1600、930、620万円

注目の出走予定馬(登録馬)

昨年はGⅠ馬が4頭出走したように、例年少数精鋭の骨っぽいメンバーになる古馬重賞ではあるが今年は些か低調なメンバー構成となっている印象。

GⅡまでなら堅実に走るステイゴールド産駒、パフォーマプロミスがこのメンバーなら主役を張れそうだ。

既に明け7歳のベテランにはなるが、間に長期休養を挟んでおりまだまだフレッシュな印象。昨年の成績だけを見れば、日経新春杯1着、目黒記念3着、アルゼンチン共和国杯1着とGⅡならペース、馬場を問わず堅実に走っている。

間に使ったグランプリレース(宝塚記念・有馬記念)は大敗しているように、強い相手でもタフなグランプリコースなら喰らいつくステイゴールド産駒らしさには欠けるが、その分ドスローの上がり勝負でも相手次第では突き抜ける柔軟さがある。今回の出走メンバーはいかにもGⅠ級という馬がおらず、GⅠ馬も一昨々年のダービー馬マカヒキと2歳GⅠ馬のタイムフライヤーが居るのみ。メンバー的にはここでも中心視ができる。

そのGⅠ馬マカヒキは昨秋こそ精彩を欠いたが、それまでのレースぶりから極端に力が落ちたとは考えにくく、今回のメンバーなら十分にチャンスがありそう。

ダービー勝ち後に遠征したニエル賞(仏GⅡ)を制して以来、勝ち星に恵まれていない同馬。一昨年のこのレースでも1番人気を集めながら3着と歯がゆいレースが続いていたが、昨年の初戦となった札幌記念では骨っぽいメンバーに混じっての2着。勝ったサングレーザーがその後の天皇賞でレイデオロの2着としているように、実際のレースレベルも高かった。

その後人気を集めた天皇賞秋は7着、続く有馬記念は10着と精彩を欠いたが、それぞれ「出遅れ+高速馬場」「距離が長かった」と敗因ははっきりしている。正直、上がり目という意味ではどうかだが、岩田騎手が引き続きの騎乗でかつての闘争心に火が付けば復活の勝利も遠い話ではない。

中距離路線に転戦してチャレンジC3着、中山金杯2着と安定感が出てきた明け4歳馬ステイフーリッシュも人気を集めそう。

従来はムラな部分があったものの、菊花賞で大敗し中距離路線に矛先を向けてからは鞍上の指示に応えて機微のあるレースを展開できている印象。この馬も前出のパフォーマプロミス同様、タフな馬場でも強い相手に喰らいつくステイゴールド産駒らしさには欠けるが、自在に立ち回れる強みは展開の紛れも多い京都外回りの2200mで活かされそうだ。

実績的には上位のものがあるダンビュライトは、天皇賞秋の放馬除外以降、行き脚がつかなくなっているのが気になる材料。時計のかかるこのぐらいの距離はベストだが、気性的な不安が露呈してきており、調教でもレースでも攻めきれない印象だ。久しぶりのコンビとなる松若騎手の手綱でどう動くか。

一昨年のホープフルS(GⅠ)勝馬のタイムフライヤーもそろそろ復活の狼煙を上げたいところ。前走の中山金杯では早めにマクる競馬をしたものの、最後は脚色が一杯になり5着。菊花賞で後方からしぶとい脚を使っていただけに、末脚勝負に賭けるパターンなら結果は違ったか。ある程度時計のかかる今の馬場状態がどうかだが、調教の動きだけならいい時のタイムフライヤーに戻りつつあり、ここでも軽快は必要か。

他には立て直してどこまで動けるかのノーブルマーズ、展開次第では差し込むチャンスもありそうなブラックバゴ、前走距離を伸ばして悪くないレースだったダッシングブレイズなどが一発を狙っている。

登録馬は以下の通り。

アクションスター 牡9 ○○騎手 和田勇厩舎
カフジプリンス 牡6 坂井騎手 矢作厩舎
ケントオー 牡7 幸騎手 西橋厩舎
ステイフーリッシュ 牡4 藤岡佑騎手 矢作厩舎
タイムフライヤー 牡4 和田騎手 松田厩舎
ダッシングブレイズ 牡7 松山騎手 斉藤崇厩舎
ダンビュライト 牡5 松若騎手 音無厩舎
ノーブルマーズ 牡6 高倉騎手 宮本厩舎
ハートレー セ6 川田騎手 手塚厩舎
パフォーマプロミス 牡7 福永騎手 藤原英厩舎
ブラックバゴ 牡7 池添騎手 斎藤誠厩舎
マカヒキ 牡6 岩田騎手 友道厩舎

想定人気・予想オッズ

12番人気 アクションスター 650.5倍
11番人気 カフジプリンス 127倍
9番人気 ケントオー 111.8倍
1番人気 ステイフーリッシュ 2.4倍
6番人気 タイムフライヤー 8.1倍
10番人気 ダッシングブレイズ 114.9倍
5番人気 ダンビュライト 6.8倍
4番人気 ノーブルマーズ 6倍
7番人気 ハートレー 34.6倍
2番人気 パフォーマプロミス 3.7倍
8番人気 ブラックバゴ 47.5倍
3番人気 マカヒキ 4.3倍

文=場末太郎(競馬TIMES編集部)

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