2019年2月16日、京都競馬場で京都牝馬ステークス(GⅢ/1400m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はミスパンテール、ワントゥワン、アルーシャ、リバティハイツ、エイシンティンクルらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA考察】京都牝馬Sの予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 極端な人気薄は消し
最初に人気の傾向から。京都牝馬Sは権威ある古馬の牝馬限定重賞(GⅢ)だ。余程の事がない限り、大波乱の結果になる事はない。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5- 3- 1- 1/ 10 | 50.0% | 90.0% | 158 | 136 |
2番人気 | 2- 1- 1- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 86 | 71 |
3番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 42 |
4番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 18 |
5番人気 | 1- 0- 3- 6/ 10 | 10.0% | 40.0% | 107 | 105 |
6番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 121 | 72 |
7番人気 | 0- 3- 0- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 120 |
8番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 59 |
9番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 236 | 148 |
10番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 41 |
11番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
12番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13番人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
14番人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
15番人気 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 0 | 311 |
16番人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
17番人気 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
18番人気 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、11番人気以下は57頭走って馬券に絡んだのは僅かに1頭と、ほとんど走っていないのが実情だ。少なくとも軸馬に関しては一定の人気を集める実力馬とするのが無難だろう。
※以下、10番人気以内を対象に集計
予想ポイント 前走距離に注目
前走距離別成績を見てみると、今回短縮組が過去10年で8勝と圧倒的に有利な傾向が見られる。
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 2- 3- 4- 41/ 50 | 4.0% | 18.0% | 24 | 75 |
今回延長 | 0- 2- 4- 36/ 42 | 0.0% | 14.3% | 0 | 59 |
今回短縮 | 8- 5- 2- 50/ 65 | 12.3% | 23.1% | 89 | 62 |
延長組は勝率0%と低迷。同距離組は2勝して複勝率もまずまずだが、勝率が低く単勝回収値も低い。一方、短縮組は勝率、複勝率も良くて、単複の回収値も高い。
軸は今回距離短縮組に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 若い馬の方が有利?
次に注目したいのが馬齢だ。
実際に、京都牝馬Sでは極端な高齢馬は苦戦していて、若い馬の方が活躍している傾向が見られる。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 8- 2- 1- 42/ 53 | 15.1% | 20.8% | 83 | 58 |
5歳 | 1- 6- 3- 37/ 47 | 2.1% | 21.3% | 6 | 49 |
6歳 | 1- 2- 5- 35/ 43 | 2.3% | 18.6% | 54 | 99 |
7歳 | 0- 0- 1- 10/ 11 | 0.0% | 9.1% | 0 | 53 |
8歳 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年では4~6歳馬で10勝していて、その中でも4歳馬が8勝と活躍が顕著に見られる。一方、7歳以上になると好走率が極端に低くなるので軽視していいだろう。
軸に据えるのは4歳馬が基準と言えそうだ。
予想ポイント 前走着順に注目
最後に前走着順に注目だ。京都牝馬Sは前走の着順が良い馬が活躍している傾向が出ている。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4- 5- 5- 20/ 34 | 11.8% | 41.2% | 39 | 112 |
前走2着 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 151 | 78 |
前走3着 | 0- 1- 2- 11/ 14 | 0.0% | 21.4% | 0 | 54 |
前走4着 | 1- 1- 0- 5/ 7 | 14.3% | 28.6% | 47 | 41 |
前走5着 | 0- 1- 1- 9/ 11 | 0.0% | 18.2% | 0 | 67 |
前走6~9着 | 2- 1- 1- 34/ 38 | 5.3% | 10.5% | 40 | 27 |
前走10着~ | 1- 0- 0- 39/ 40 | 2.5% | 2.5% | 59 | 16 |
過去10年のデータでは前走5着以内の馬で7勝しており、複勝率も高く安定した成績を残している。一方で、6着以下でも馬券圏内に来てはいるが、複勝率が低いので軸にするのは不安だ。
軸は前走5着以内の馬に据えるのがのがいいだろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・10番人気以内
・今回距離短縮
・4歳馬
・前走5着以内
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
5- 1- 0- 4/10 | 50.0% | 60.0% | 271 | 120 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の京都牝馬S軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
アルーシャ
ハーレムライン
リバティハイツ
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。