2019年2月16日、京都競馬場で京都牝馬ステークス(GⅢ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアルーシャ、エイシンティンクル、ベルーガ、ミスパンテール、リバティハイツ、ワントゥワンなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
京都牝馬ステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が5勝、2番人気が2勝と、上位人気が強い。ただ、残る3頭は5~9番人気で、その3年に共通しているのは5歳馬が1番人気だったこと。後述するが、4歳馬が圧倒的に強く、5歳以上の馬が1番人気に推されるようだと、荒れる可能性が高くなる。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝重賞で5着以内の好走歴が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬全10頭に芝重賞で掲示板に載った実績があった。
さらにコース実績を見ると、勝ち馬10頭のうち、関西馬の8頭中7頭には京都芝でVか重賞2着の実績があった。関西馬なら、コース実績がある方が望ましい。
予想参考データ② 前走は芝1600m以上で連対が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1200m(0-2-0-27)
勝率 0.0% │ 連対率6.9% │ 複勝率6.9%
1400m(0-0-6-17)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率26.1%
1600m(4-5-3-44)
勝率 7.1% │ 連対率16.1% │ 複勝率21.4%
1800m(2-0-0-6)
勝率 25.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
2000m(3-3-1-27)
勝率 8.8% │ 連対率17.6% │ 複勝率20.6%
2200m(1-0-0-3)
勝率 25.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率25.0%
2400m(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
施行距離が1400mに短縮されたが、いずれにせよ前走が1400m以下の馬は苦戦傾向。
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(4-5-5-20)
勝率 11.8% │ 連対率26.5% │ 複勝率41.2%
前走2着(2-0-1-7)
勝率 20.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率30.0%
前走3着(0-1-2-11)
勝率 0.0% │ 連対率7.1% │ 複勝率21.4%
前走4着(1-1-0-5)
勝率 14.3% │ 連対率28.6% │ 複勝率28.6%
前走5着(0-1-1-9)
勝率 0.0% │ 連対率9.1% │ 複勝率18.2%
前走6~9着(2-1-1-34)
勝率 5.3% │ 連対率7.9% │ 複勝率10.5%
前走10着以下(1-0-0-39)
勝率 2.5% │ 連対率2.5% │ 複勝率2.5%
掲示板外から巻き返して優勝した3頭は、いずれも芝重賞の勝ち馬だった。前走で大敗している馬は実績に注目したい。
予想参考データ③ 4歳が中心
年齢別成績は以下の通り。
4歳(8-2-1-42)
勝率 15.1% │ 連対率18.9% │ 複勝率20.8%
5歳(1-6-3-37)
勝率 2.1% │ 連対率14.9% │ 複勝率21.3%
6歳(1-2-5-35)
勝率 2.3% │ 連対率7.0% │ 複勝率18.6%
7歳以上(0-0-1-13)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率7.1%
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦(2-5-2-38)
勝率 4.3% │ 連対率14.9% │ 複勝率19.1%
栗東(8-5-8-89)
勝率 7.3% │ 連対率11.8% │ 複勝率19.1%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、4歳のリバティハイツ。昨年のフィリーズレビューを勝っており、前走のターコイズSで2着と調子を上げてきた。
同じ4歳のアルーシャは、500万下から3連勝でオープン入りした。クイーンCで3着と重賞で好走実績もあり、チャンスは十分。
他の4歳では、同舞台でファンタジーSを勝った実績があるベルーガも悪くない。
5歳のミスパンテールは前走のターコイズSで連覇を飾った。同じく連覇が懸かる今回も期待できる。