京都金杯2018の競馬予想分析…ブラックムーンが重賞初制覇へクリアすべき3つのポイント

2018年1月6日、京都競馬場で京都金杯(GⅢ/芝1600m)が行われる。レッドアンシェル、ラビットラン、ブラックムーン、クルーガー、ウインガニオン、アメリカズカップ、キョウヘイらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

ブラックムーンは昨年6月の米子Sをレコード勝ちするなど、芝1600mでオープン特別2勝の実績がある。強烈な末脚を武器とし、マイルチャンピオンシップでもメンバー最速の上がり3F33.8秒をマークして0.3秒差の6着と健闘した。

今回で11戦連続のマイル戦。悲願の重賞初制覇へのカギとなるポイントを探っていく。


目次

ポイント① 脚質

京都金杯は例年、開幕週で最も広いAコースを使用するため、馬場の内めを通った先行馬が有利になりやすい。過去10年の優勝馬の4コーナー通過順を見ても、2008年から順に③③⑨①⑥⑥⑫①③④。追い込み脚質のブラックムーンにとっては、厳しい展開が予想される。
また、京都は下級クラスで勝ち鞍はあるものの、準オープン以上では4戦未勝利。新潟の関屋記念でも15着に敗れており、直線が平坦なコースでは信頼度が落ちる。
課題はスタート。初コンビを組む武豊騎手がどのような騎乗を見せるか、注目だ。

ポイント② 臨戦過程

昨秋からコンスタントに使われ、マイルチャンピオンシップの後に中2週でリゲルSに出走して5着に敗れた。今回はそこから中3週での出走となる。
ただ、フレッシュな状態の時の方が力を発揮できるタイプであることは、4か月半ぶりだった米子Sでのレコード勝ちを含め、全7勝中6勝を叩き3戦以内に挙げていることからも明らか。叩き4戦目で上積みは疑問だ。

ポイント③ アドマイヤムーン産駒

アドマイヤムーン産駒はこれまでに芝重賞を9勝しているが、そのうち6勝が1200m以下。成績を比較しても、芝1200m以下は【6・8・4・37】(勝率10.9%、連対率25.5%)に対し、芝1400m以上は【3・4・9・106】(勝率2.5%、連対率5.7%)と、かなり信頼度が下がる。
ブラックムーンも、芝1600mでオープン特別を2勝し、芝1800mでも勝ち鞍があるが、中京記念で1番人気に支持されながら3着に敗れたのをはじめ、昨年の京都金杯が3番人気で9着、関屋記念が同じく3番人気で15着と、マイルの重賞で人気を裏切り続けている。

まとめ

不安要素はあるものの、末脚の破壊力は間違いなく重賞級。満月が輝く2018年の年始に、ブラックムーンは初タイトルを奪取することができるか。

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