京都金杯2018の最終追い切り分析…レッドアンシェルらの調教評価は?

2018年1月6日、京都競馬場で京都金杯(GⅢ/芝1600m)が行われる。レッドアンシェル、ラビットラン、ブラックムーン、クルーガー、ウインガニオン、アメリカズカップ、キョウヘイらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

1月3日には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想されるレッドアンシェルら有力馬を中心に見ていくことにしよう。

ウインガニオン・牡6歳(栗東・西園厩舎)

評価A

12月27日の一週前追い切りは栗東坂路(良)で一杯に追われた。タイムは4F51秒9―37秒6―24秒8―12秒7と好時計を出している。

1月3日の最終追い切りも栗東坂路(良)単走で追い切られ、やはり一杯で追われていた。タイムは52秒1―37秒8―24秒8―12秒4と今回も好時計で走りきれている。

直前の追い切り3本は全て一杯に追って時計を出しており、これだけ攻めることが出来るのは体調が抜群にいい証拠であるのは間違いない。動きそのものもスピード感あふれる動きを見せており、風格ある馬体で仕上がりは万全に見える。

クルーガー・牡6歳(栗東・高野厩舎)

評価A+

12月28日の一週前追い切りは栗東坂路(良)で一杯に追われており、タイムは4F53秒2―38秒7―25秒2―12秒1と上々の仕上がり。
12月31日の坂路調教でも4F58秒1―12秒3とシャープで素軽い動きを見せた。

最終追い切りは1月3日に栗東坂路(良)で行われ、一本目に4F71秒6でじっくりと体をほぐすと、二本目にはタイムは4F53秒3―38秒9―24秒9―11秒7と優秀な時計を出している。

特にラスト1Fで鞍上の浜中騎手がゴーサインを出すと一気に加速して11秒7という猛時計でフィニッシュ、抜群の伸び脚を披露した。
近走の中では今回が最も良い状態に仕上がっている。

ラビットラン・牝4歳(栗東・角居厩舎)

評価A-

12月28日の一週前追い切りは栗東坂路(良)馬なりで駆け上がり、4F56秒0―40秒9―26秒9―13秒6とレース間隔が詰まっていたため軽い調整に終始したようだ。

12月31日の調整は栗東CWコースでタニノアーバンシー(4歳上1600万下)と併せて5F71秒1―12秒6で併入。前回よりも強めに追っており気合い乗りも上々。

最終追い切りは1月3日栗東CWコース(良)藤岡康騎手を背に3頭併せ馬なりで行われた。

ドラゴンカップ(4歳上1000万下)を0秒4追走、サンオークランド(4歳上1000万下)を0秒8追走する形で始められ、6F86秒6―69秒0―53秒7―38秒8―12秒1のタイムでドラゴンカップと併入、サンオークランドにはクビ差先着した。

馬なり終い重点だけに時計は平凡だが、弾むようなフットワークで軽快な動きを見せており、反応も良く見えた。

レッドアンシェル・牡4歳(栗東・庄野厩舎)

評価A

12月27日の一週前追い切りは栗東CWコース(良)2頭併せ馬なりで行われ5F69秒5―52秒9―38秒4―11秒8で走破、併せた相手は2歳未勝利馬ながら馬なりでは中々の好タイムだった。

1月3日の栗東CWコースで行った最終追い切りは2頭併せで調教助手が騎乗。タイムは6F87秒4―70秒5―54秒8―39秒6―11秒4。前半はゆったりとしたペースで入ったため、楽な手応えで直線に入ると藤岡佑介騎手騎乗のラセット(3歳未勝利)に早めに追い付き1馬身先着した。

終い重点の追い切りとはいえ、最後の1Fの反応も迫力ある動きで鋭く反応していた。全体のタイムは前半のゆったりした入りのために物足りないがスピードある走りで好調さは持続されている。陣営の思惑通りの仕上がり具合になっている。

ブラックムーン・牡6歳(栗東・西浦厩舎)

評価A-

12月28日の一週前追い切りは栗東坂路(良)で一杯に追われ、4F55秒1―40秒0―25秒8―12秒6とラスト1Fはしっかりと脚が伸びていた。

1月3日の最終追い切りは栗東CWコースでファステンバーグ(3歳未勝利)を追走して、叩き一杯に追われ3馬身先着。タイムは6F83秒2―66秒6―51秒8―38秒3―11秒9と好時計。全体的に見ても力強い動きで馬体もスッキリと仕上がっている。

ハンデ戦のため調教の動きがそのままレース結果に反映されにくいと思われるが、斤量の重い馬の動きの良さが目立った今回の調教診断であった。

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