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2018年11月24日、京都競馬場で京都2歳ステークス(GⅢ/芝2000m)が行われる。芙蓉ステークスを勝ったミッキーブラック、兄がリアルスティールのラヴズオンリーユーや兄がワールドエースのワールドプレミアなど良血馬が出走を予定する。ここを勝って春のクラシックに向けて万全の態勢を整えたいところだ。

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で4回、2着は2回、3着は3回、着外は1回のみで信用度は高い。ところが、2番人気以下の信頼度はそこまで高くなく、去年こそ人気サイドで決まったが、むしろ相手探しが難しい。先週の東スポ杯は大波乱になったが、2歳戦だからこそ危険な人気馬は潜んでいる。

良血馬は揃ったが、夏の実績馬が秋でも実績を残すように、良血ばかりに期待するのもどうか。ちゃんと中身を見極めて競馬予想に励みたい。


データ① 狙いは断然京都の馬

京都2歳ステークスは2014年から重賞に昇格した。ホープフルステークスもGⅠになったことでここから別のGⅠに行く流れが出来て、去年2着のタイムフライヤーもその流れに乗った形だ。前走京都だった馬は過去10年で8勝を挙げ、その傾向はオープン特別時代から変わらない。京都以外で走った馬で3着独占というケースは1回もなく、2頭以上絡む年を探す方が非常に簡単な状態だ。

芙蓉ステークスを勝ったミッキーブラックは新馬が福島と栗東所属でありながら関西での競馬はこれが初めてだ。しかも2戦とも戦った相手がそこまで強いとは言えず、2戦2勝だからと飛びつくのはどうか。あとは前代未聞の「誤審」が発生した北海道2歳優駿で3着のミヤケ、芝で勝ち上がってここまでやれたのはむしろ素晴らしいが、いくらなんでもこのローテはちょっと乱暴に見える。

データ② 武器がなければ前で粘れ!

京都2歳ステークスは基本的には少頭数になりやすく、今年も例に漏れない。ヴィクトワールピサの年はレースが成立するギリギリの5頭立てだった。そうなると基本は紛れず、ペースも遅い。脚比べになっても前もそれなりに対応できる。だから、前で競馬が出来る馬の方が有利だ。それを凌駕する末脚があればいいが、追い比べを制するほどの末脚が発揮できればクラシックでも主役になれるだろう。

位置取りが後ろになりやすいクラージュゲリエはやや怪しいか。上がり3ハロン1位のタイムを2戦続けて残しているので普通はチャンスだが、位置取りが安定していない。マイルチャンピオンシップでは内を通った馬が強く、外はそんなに伸びなかった。多少展開に恵まれればチャンスはあるだろうが、自力で勝利を勝ち取る感じには見えず、思った以上に苦戦をしそうだ。

データ③ その他データあれこれ

距離別成績を見ると1800メートルか2000メートルか、ここに良績が集中する。マイルも来ていないわけではないがいずれも京都。デイリー杯組がそうだが、以前と比べて1か月程度開催が後になった。基本はマイル以下は軽視でいいだろう。母がショウリュウムーンのショウリュウイクゾ、デイリー杯1秒3負けのスズカカナロア、ダートで勝ったセイカヤマノは消しておきたい。ショウリュウイクゾは血統的に人気しそうだが、5か月の休み明けではどうか。

ラヴズオンリーユー潰しのデータだが、牝馬があまり活躍していない。過去11頭出て2着が1回のみ。2008年2着のファミリズムは次走で名だたる馬を相手に勝負にならず、道営所属で2008年1着のイグゼキュティヴも同じレースで相手にならなかった。重賞になり、相手は強化される。まだ路線を定め切れていないところがあるので、全体的な迷いを感じさせる。馬主DMMで注目する人は多い分、決断するのは大変だろう。

まとめ

良血馬だからこそスキがある。それが2歳戦であり、新馬戦を勝ち上がっただけの馬が多く出るレースの難しいところだが、こういった時は未勝利抜けから狙いたい。ヤマカツシシマルが逃げ馬で面白い。逃げ馬は未勝利だが、3着以内に5回入っており、逃げ粘りを期待するのはいい。前走は人気薄だったこともあり、今回もそこまで人気にならず、鞍上が変わる。こういう時こそもう1回チャンスはあるものだ。

今年の2歳重賞は人気サイドでばっちり決まる印象が薄い。それだけチャンスがあり、安直に買うのは危険だ。セレクトセールや血統で人気が決まりやすいが、その通りに決まることが稀であり、中身によって勝敗が色濃く出るのが2歳戦ではないか。

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