2018年11月24日、京都競馬場で京都2歳S(GⅢ/芝2000m)が行われる。昨年はタイムフライヤーが本レース2着の後にホープフルSでGⅠ制覇を果たした。今年はワールドプレミア、クラージュゲリエ、ミッキーブラックなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
2017年 1着(ハーツクライ/ロックオブジブラルタル/Rainbow Quest)
2着(ハーツクライ/ブライアンズタイム/Lyphard)
3着(ハービンジャー/ディープインパクト/Cozzene)
2016年 1着(ディープインパクト/フレンチデピュティ/Seattle Slew)
2着(キングカメハメハ/ディープインパクト/トニービン)
3着(New Approach/Efisio/Silver Hawk)
2015年 1着(ハービンジャー/サンデーサイレンス/Portrillazo)
2着(マンハッタンカフェ/Street Cry/Gone West)
3着(ハーツクライ/フレンチデピュティ/Mr.Prospector)
2014年 1着(ハーツクライ/シンボリクリスエス/Chief's Crown)
2着(ダイワメジャー/Azamour/Mr.Prospector)
3着(ハーツクライ/Machiavellian/Nureyev)
2013年 1着(ディープインパクト/エンドスウィープ/ノーザンテースト)
2着(マンハッタンカフェ/ケイムホーム/Shotiche)
3着(ゼンノロブロイ/Distorted Humor/Panoramic)
2012年 1着(シンボリクリスエス/スペシャルウィーク/Sadler's Wells)
2着(バゴ/フレンチデピュティ/サンデーサイレンス)
3着(アドマイヤジャパン/グラスワンダー/Fappiano)
2011年 1着(クロフネ/サンデーサイレンス/Nureyev)
2着(ジャングルポケット/サンデーサイレンス/Spectacular Bid)
3着(ダイワメジャー/Sadler's Wells/Secretariat)
2010年 1着(マーベラスサンデー/Woodman/The Minstrel)
2着(ロックオブジブラルタル/サンデーサイレンス/Kris)
3着(ディープインパクト/Unbridled/Halo)
2009年 1着(ネオユニヴァース/Machiavellian/Bustino)
2着(キングヘイロー/Seattle Slew/Secretariat)
3着(フレンチデピュティ/Mr.Prospector/Nijinsky)
2008年 1着(チーフベアハート/アスワン/トライバルチーフ)
2着(ダンスインザダーク/Nureyev/Alleged)
3着(ネオユニヴァース/Sadler's Wells/イングリッシュプリンス)
(血統の分類:ヘイロー系・・・サンデーサイレンス系、非サンデーサイレンス系、ロベルト系;ニアークティック系・・・欧州型、 米国型、豪州型;ミスタープロスペクター系; ナスルーラ系;他系統)
解析・分析:注目血統は?
同レースにおいても父/母父いずれかにおいてサンデーサイレンス系を持つことは必須と言える。相性の良い系統はニアークティック系(豪州型、米国型)とミスタープロスペクター系だ。逆に主流系統以外の血を持つ馬の活躍は少なく、ワールドプレミアにとっての不安材料と言えよう。
2017年 グレイル(父サンデーサイレンス系×母父ニアークティック系(豪))
ケイティクレバー(父ニアークティック系(豪)×母父サンデーサイレンス系)
2016年 カデナ(父サンデーサイレンス系×母父ニアークティック系(米))
ヴァナヘイム(父ミスタープロスペクター系×母父サンデーサイレンス系)
2015年 ドレッドノータス(父ニアークティック系(豪)×母父サンデーサイレンス系)
リスペクトアース(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系×母母父ミスタープロスペクター系)
アドマイヤエイカン(父サンデーサイレンス系×母父ニアークティック系(米)×母母父ミスタープロスペクター系)
2014年 シュヴァルグラン(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系×母母父ニアークティック系(米))
2013年 トーセンスターダム(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
アグネスドリーム(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
サトノロブロイ(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
2011年 トリップ(父ニアークティック系(米)×母父サンデーサイレンス系)
2010年 マーベラスカイザー(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
ダノンバラード(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
2009年 ヴィクトワールピサ(父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系)
2008年 ファミリズム(父サンデーサイレンス系×母父ニアークティック系(米))
今年はミッキーブラック、ショウリュウイクゾ、スズカカナロア、ヤマカツシシマル、ペルソナデザイン、ミヤケが該当する。特に近年は豪州型ニアークティック系の血を持つ馬の活躍が目立ちミッキーブラックの好走が期待される。
出走予定馬・種牡馬コース成績
キングカメハメハ 16-17-13-114 / 10.0% / 28.8%
ヴィクトワールピサ 1- 6- 4- 23 / 2.9% / 32.4%
ハーツクライ 19-12-21- 94 / 13.0% / 35.6%
ブラックタイド 0- 5- 4- 32 / 0.0% / 22.0%
マンハッタンカフェ 8-14-14- 83 / 6.7% / 30.3%
ディープインパクト 42-33-34-138 / 17.0% / 44.1%
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト・ハーツクライ・キングカメハメハがいずれも好成績を残している。一方でブラックタイド産駒は同条件で結果を出せていない印象を受ける。今回出走のミッキーブラックの取捨は慎重に検討する必要があるだろう。