京都2歳S2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年11月28日、阪神競馬場で京都2歳ステークス(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるラーゴム、バスラットレオン、ワンダフルタウン、グロリアムンディ、グラティトゥーらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

今年は阪神開催のため、以前行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスなどを参考にしていく。


目次

京都2歳ステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は5勝、2着は2回、3着も2回。さすがにオッズ的に1倍台や2倍台の信頼度が高く、それ以下のオッズとの差が激しい。

ヒモ荒れなどを狙う分にはいいが、大波乱決着みたいなことは考えにくい。取捨選択を大事にしていきたい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 先輩たちから学ぶこと

ラジオNIKKEI杯2歳ステークスは東スポ杯2歳ステークスに並ぶ出世レースで、結果的にホープフルステークスに昇格した形になっている。最後に勝ったのがワンアンドオンリー、その前がエピファネイア、ヴィクトワールピサにロジユニヴァース、名馬が並ぶ。

ラジオNIKKEI杯として行われた8回の勝ち馬の傾向を見ると、新馬戦できっちり差をつけて勝っている。コンマ3秒や4秒そのあたりは見ておくべきだ。あとは2000の実績。これは阪神でも京都でもどちらでも持っておきたい。

グロリアムンディは新馬戦でしっかり勝ち、2000メートルを勝っている。ラーゴムも同条件で勝っている。上位馬は何かしらクリアしており、データ上は荒れ要素を求めにくい。

予想参考データ② ジャスタウェイ産駒が狙い目

血統でチェックすると、さすがのディープインパクト産駒といったところで、単勝回収率もいい。その点ではキングカメハメハもいいのだが、今後注目なのがジャスタウェイ産駒。今年は該当馬がいないが、来年も開催予定なので、覚えておくべきだろう。

その点、オルフェーヴルやルーラーシップ産駒はパッとしない。人気馬になりやすく、飛ぶことが多いと数値は悪くなる。

ここでもキングカメハメハ産駒のグロリアムンディが面白く感じる。一方、ルーラーシップ産駒のワンダフルタウン、オルフェーヴル産駒のラーゴムには嫌なデータだ。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

ラーゴムは前走アイビーステークスだったが、タイムは申し分ない。過去に行われた稍重開催の東スポ杯2歳ステークスより速かった。バスラットレオンは札幌2歳ステークスが前走だったが、タイムも優秀でソダシも別の場で実力を証明した。コンマ3秒負け程度ならそれなりだろう。

タイム的にはワンダフルタウンも十分だろう。ただ2着だったジュンブルースカイは東スポ杯で3着。ここをどう捉えるか。ここまでデータ的によかったグロリアムンディは、勝ちタイムが遅い。この組の勝ち上がりという点でも展望薄な部分があり、ちょっと怖い。

グロリアムンディと同条件だった1勝クラスのレースに出ていたマカオンドールもまたタイムが遅い。さすがにグロリアムンディよりはいいが、いくら頭数が少ないとはいえ、遅い気がする。

2020年の危険な人気馬は?

グラティトゥーは人気になる見込みだが、前走のレベルがどうか。殊更強調するものもなく、展開の助けが欲しいが同型がいるのが厳しい。京都2歳ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、グロリアムンディは3つ目の消しデータに合致している。勝ちタイム等を見ても狙いにくさがある。距離適性や血統などはプラスだが、カバーしきれない新馬戦の内容のように感じる。

反対にバスラットレオンは危険なデータに一つも当てはまらない。札幌2歳ステークスが素晴らしいタイムで、バスラットレオンのタイムでも十分優秀。加えてソダシの好走はそのレベルをより担保する存在である。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、バスラットレオンと言えそうだ。

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