悲願の初重賞制覇へ。
2018年2月18日、小倉競馬場で小倉大賞典(G3/芝1800m)が行われる。ダッシングブレイズ、ダノンメジャー、ストレンジクォーク、スズカデヴィアスらが冬の小倉を締めくくるハンデ重賞に挑む。
そのメンバーの中からこの記事ではダノンメジャーに注目する。
2歳時から息の長い活躍を見せる同馬だが、このメンバーに入っても好走出来る可能性はあるのだろうか?今回は3つのポイントから分析を進めていこう。
目次
ポイント① 本格化した今ならベスト距離は1800m
2歳時から活躍を見せクラシックにも駒を進めた同馬であるが、オープンクラスでは厳しいレースが続いていた。
降級し再度のオープン入りを果たした後もパッとしないレースが続き、去年のこのレースでも11着と大敗してしまった。
オープンの壁を感じたところではあったが、休み明けの都大路Sから馬が一変。オープンクラスでも十分戦えるようになってきた。
理由としては、テンに前に行く先行競馬をしっかりと会得できるようになった気性面の成長と、馬体のパワーアップがあるだろう。
ここで、昨年のこのレースより後のダノンメジャーのレース成績を距離別に分析してみる。
1400m 5
1600m 6 13 4
1800m 1 3 1
マイルCSの13着を除けば安定感が光るが、何よりも1800mで馬券を外していないのは大きな魅力である。
単純に従来より長い距離に適性がシフトしているという可能性と、1400mには対応している点で、根幹距離(マイル)のキレ勝負が合わない可能性も考えられる。
そういった面でも今回の1800mは距離的にベストな条件と言えるだろう。
ポイント② 同条件で勝鞍あり
去年の小倉日経オープンでは、今回のレースと同コース・同距離で完勝している点も見逃せない。勝ちタイムは1:46.1。
単純なタイム比較でも、去年の小倉大賞典の勝ち馬(マルターズアポジー)のタイムとコンマ3秒差であり、去年のダノンメジャーの小倉大賞典の時計からはコンマ9秒差を詰めている。
去年のこのレースの後の休養で馬が本格化した理由の裏付けでもあるだろう。
ポイント③ 低調なメンバーでさらに展開利も
去年のこのレースの敗因は、マルターズアポジーのつくる淀みないペースに付き合ってしまったという点にあるだろう。
ダノンメジャーの好走パターンは、テンに出していって、どこかで1F緩めて再度ロングスパートをかける形である。そういった点でも、理想はハナや番手でラップをコントロールするポジションだろう。
今回の出走予定馬を見渡してみると、これといって先手を主張しそうな馬は居ないようだ。
出走してくればヤマカツライデンだろうが、ヤマカツライデンは若干1800mでは忙しい印象もあり、前に行ければダノンメジャーがペースのカギを握るのは間違いないだろう。
まとめ
以上、ダノンメジャーの好走ポイントを3点挙げたが、何よりも去年よりメンバーが低調な印象もあり、重賞初制覇の舞台は整ったといえるのではないか。去年の小倉日経オープンのようなレースができれば、アッサリ戴冠があってもおかしくはないだろう。