小倉大賞典2018の競馬予想データ分析…5つの消しで好走率約5割、回収率約270

2018年2月18日、小倉競馬場で小倉大賞典(GⅢ/芝1800m)が行われる。ウインガナドル、ダッシングブレイズ、ダノンメジャー、トリオンフ、クインズミラーグロ、ヒットザターゲット、スズカデヴィアスらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

主場開催の重賞が春のGⅠに直結するトライアルレースということもあって荒れる要素が少ないことが多い一方で、小倉大賞典はローカル開催のハンデ重賞らしく高配当となることが多いが、それでも単勝11番人気以下の極端な人気薄を検討の対象とすることは得策と言えない。

人気着別度数
11-16人気0- 0- 1-57/58
人気勝率複勝率単回値複回値
11-16人気0.0%1.7%08

集計期間:2007. 2. 3 ~ 2017. 2.19 (2010年除く)

過去10年の結果から見ると、2015年に単勝11番人気のダコールが3着になった例はあるものの基本的には消しと判定していいだろう。

※以降、10番人気以内を対象に集計

ポイント2 母父・ロイヤルチャージャー系プラスマイナー系は消し!

血統からポイントを探すと母父・ロイヤルチャージャー系やマイナー系が不振の傾向にある。

ロイヤルチャージャー系といえば、ディープインパクトやオルフェーヴルに代表されるように現在の日本種牡馬界の王道とも言える血統だが、小倉大賞典での母父系で集計した場合、過去10年で1頭も勝馬を出せていない。

母父系統着別度数
上記0- 4- 2-22/28
母父系統勝率複勝率単回値複回値
上記0.0%21.4%064

集計期間:2007. 2. 3 ~ 2017. 2.19 (2010年除く)

ただし、父・ロイヤルチャージャー系の場合は過去10回で5勝2着6回3着6回と王道の血統であることには変わりがない。

ポイント3 社台ファーム生産馬は消し!

ローカル開催の重賞となるとGⅠなどの大きなレースでは、なかなかチャンスが巡ってこない個人経営の生産牧場でも活躍するチャンスが巡ってくる。

個人経営の生産牧場でも活躍できるということは馬券圏内に入ってくる馬の比率で社台グループが占める割合が自然と減るが、その中でも社台ファーム生産馬の成績は極端によくない。

生産者着別度数
社台ファーム0- 1- 0- 5/ 6
生産者勝率複勝率単回値複回値
社台ファーム0.0%16.7%025

集計期間:2007. 2. 3 ~ 2017. 2.19 (2010年除く)

なお、ノーザンファーム生産馬も過去10年でわずかに1勝とクラシックなどのレースに比べると明らかに見劣りする成績になっている。

ポイント4 前走上位人気馬は消し!

通常、消去法では前走で下位人気馬を消しと判断することが多いが、ローカル開催のハンデ重賞というレース性質もあって、前走でGⅡやGⅠの格が上のレースに出走して人気がなかった馬が小倉大賞典では挽回して馬券圏内に入ってくることが多い。

前走人気着別度数
1-4番人気2- 4- 3-24/33
前走人気勝率複勝率単回値複回値
1-4番人気6.1%27.3%2563

集計期間:2007. 2. 3 ~ 2017. 2.19 (2010年除く)

前走が単勝1番人気で勝利したのは2014年のラストインパクトのみのため、小倉大賞典に限っては前走上位人気を消しと判断していいだろう。

ポイント5 斤量55kg以下は消し!

ハンデ戦ということで斤量に注目すると、軽ハンデ馬が活躍するかというとそうでもなく、レースに出走する他馬との比較では能力があるとハンディキャッパーに評価された馬のほうが好走できていることがわかる。

斤量着別度数
55kg以下3- 1- 4-44/52
斤量勝率複勝率単回値複回値
55kg以下5.8%15.4%5443

集計期間:2007. 2. 3 ~ 2017. 2.19 (2010年除く)

特に53kg以下では1頭も馬券圏内に入ってきたことがないので軽視しても全く問題はないと言って構わない。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
7- 4- 2-12/25
勝率複勝率単回値複回値
28.0%52.0%360194

集計期間:2007. 2. 3 ~ 2017. 2.19 (2010年除く)

なんと、好走率は50%超、回収率も270%超の数字を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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