2018年9月23日、阪神競馬場で神戸新聞杯(GⅡ/芝2400m)が行われる。エポカドーロ、エタリオウ、メイショウテッコン、ゴーフォザサミット、ワグネリアンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
過去10年で1番人気が7勝と、実績馬が圧倒的に強いが、そのうち5年で6番人気以下が3着以内に入っている。大波乱を望むのは厳しいが、伏兵が上位に食い込む余地がないわけではない。
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から高配当の使者となり得る穴馬を探していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とし、主に6番人気以下で3着以内に入った7頭を中心に分析する。
目次
データ① クラシック不出走馬
6番人気以下で3着以内に入った馬は7頭。そのうち、5頭は春のクラシックに出走しておらず、もう2頭も皐月賞かダービーのいずれかにしか出走していなかった。一線級と既に何度も戦っている馬より、未知の魅力がある馬に注目したい。
データ② 夏競馬に出走
6番人気以下で3着以内に入った7頭中5頭が、7月以降のレースに出走していた。夏のラジオNIKKEI賞や古馬相手の条件戦を使って力を付けてきた馬に注目したい。
データ③ コース実績
6番人気以下で3着以内に入った7頭中5頭に、阪神芝外回りコースで連対実績があった。
データ④ 差し馬
6番人気以下で3着以内に入った全7頭が4コーナー7番手以下。そのうち4頭がメンバー最速の上がり3Fをマークし、もう2頭もメンバー2位の上がりをマークしていた。速い上がりを使える馬なら、期待が高まる。
結論
最も魅力的なのはメイショウテッコン。春のクラシックには出走できなかったが、ダービー当日の白百合Sを勝ち、続くラジオNIKKEI賞で重賞初制覇。得意戦法は逃げ、先行だが、2走前はメンバー2位、前走はメンバー3位の上がり3Fをマークしている。2強に人気が集中するようなら、妙味は十分だろう。
ゴーフォザサミットは、春に青葉賞を勝ってダービーのみに出走。全8戦中5戦でメンバー2位以内の上がり3Fをマークしており、札幌記念で古馬の重賞級と戦った点はプラスに働きそうだ。
大穴なら、同じく夏の北海道で古馬と戦ったダブルシャープ。阪神オープン特別・若葉Sでメンバー最速の上がり3Fをマークして2着の実績があり、上位に食い込む可能性を秘めている。