2018年3月11日、中京競馬場で金鯱賞(GII/芝2000m)が行われる。サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード、ヤマカツエース、トリオンフ、サトノノブレスらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。
目次
日程・概要
2018年 3月11日(日) 2回中京2日目 13頭 [仮想出馬表] 【11R】 第54回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定)(国際)(指定) 芝2000m (A)
出走予定馬・登録馬
一昨年のグランプリホース、サトノダイヤモンドが今年はこのレースから始動する。
実績的にはナンバーワンの同馬であるが、昨秋の海外遠征での惨敗がどう影響しているかという点に注目が集まる。フォワ賞は抜群の手応えから伸びず、凱旋門賞は終始後方のまま見せ場がなかった。馬場が合わなかったにしろ、負け過ぎな印象は否めない。1週前追い切りは正直言って物足りない動きであり、池江調教師も精神面の不安(海外惨敗での後遺症)を懸念していたのは不安材料だ。
能力全開なら負けられない一戦ではあるが、ここは大阪杯への叩きという印象が強い。当日の気配に注目したいところだ。
対照的に充実一途なのはスワーヴリチャード。
ダービー2着から間を空けたアルゼンチン共和国杯を圧勝し、期待された有馬記念は直線モタれて4着。右回りだとコーナリング、直線のモタれに難があり、左回りに変わる今回は距離的にもベストの条件だろう。サトノダイヤモンドとは対照的に、1週前追切の動きも抜群で、サトノダイヤモンドが動けないようであれば頭はこの馬が最有力だろう。
実績馬ヤマカツエースもこの条件なら侮れない。
昨年の覇者であり、施行時期が変わったことを無視すればこのレースを2連覇している。中京2000mは2戦2勝だ。単純に中京コースだけの戦績を見ても馬券圏内を外しておらず、ある程度坂で上がりのかかるコースは得意中の得意。夏がダメな馬なので、最大の目標は大阪杯だろう。そういった意味でも、この前哨戦もある程度仕上げてくると予想できる。
金鯱賞と同コース、前走の中日新聞杯で重賞初制覇を果たしたメートルダールも侮れない。
もともと活躍を嘱望されていた素材であるが、不器用な面が災いし取りこぼしの多いレースが続いていた。そういった点では、本格化してきた部分もあるが、本質的に広くて直線の長い中京コースはベスト。ゼンノロブロイ産駒らしくパワーで末脚を伸ばすタイプなので、坂があるのも良いのだろう。展開次第という点はあるが、ハマれば一発があっていい。
他にも引退レースのデニムアンドルビー、末脚の爆発力なら見劣らないブレスジャーニー、古豪サトノノブレス、前走久々も見せ場あったダッシングブレイズなどが続く。トリオンフは登録しているが回避の公算だ。
登録馬は以下の通り。
馬名S | 性齢 | 斤量 |
---|---|---|
アクションスター | 牡8 | 56 |
キンショーユキヒメ | 牝5 | 54 |
サトノダイヤモンド | 牡5 | 57 |
サトノノブレス | 牡8 | 56 |
スワーヴリチャード | 牡4 | 57 |
タイセイサミット | 牡5 | 56 |
ダッシングブレイズ | 牡6 | 56 |
デニムアンドルビー | 牝8 | 54 |
デルマサリーチャン | 牝7 | 54 |
トリオンフ | セ4 | 56 |
ブレスジャーニー | 牡4 | 56 |
メートルダール | 牡5 | 56 |
ヤマカツエース | 牡6 | 57 |
想定・予想オッズ
11番人気 | アクションスター | 311.2倍 |
6番人気 | キンショーユキヒメ | 30.9倍 |
2番人気 | サトノダイヤモンド | 3倍 |
5番人気 | サトノノブレス | 28.1倍 |
1番人気 | スワーヴリチャード | 1.3倍 |
13番人気 | タイセイサミット | 311.2倍 |
9番人気 | ダッシングブレイズ | 62.1倍 |
10番人気 | デニムアンドルビー | 311.2倍 |
12番人気 | デルマサリーチャン | 311.2倍 |
4番人気 | トリオンフ | 10.5倍 |
8番人気 | ブレスジャーニー | 34.4倍 |
7番人気 | メートルダール | 34.4倍 |
3番人気 | ヤマカツエース | 5.5倍 |