金鯱賞2018の最終追い切り分析…サトノダイヤモンドらの調教評価は?

2018年3月11日、中京競馬場で金鯱賞(GⅡ/芝2000m)が行われる。スワーヴリチャード、サトノダイヤモンド、ヤマカツエース、メートルダール、ブレスジャーニー、デニムアンドルビーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。

スワーヴリチャード・牡4歳(栗東・庄野厩舎)

評価A

3月1日1週前追い切り栗東CWコース(稍重)

7F93秒6―78秒4―63秒0―49秒4―36秒6―11秒7

M・デムーロ騎手を乗せて格下(500万下)を相手に一杯に追われての併せ馬。並ぶ間もなくあっさりと抜き去り好時計を出した。豪快で力強い動きを見せていて2ヶ月半ぶりを感じさせない動き。

3月7日最終追い切り栗東CWコース(良)

6F84秒7―69秒5―55秒0―40秒7―12秒5

1週前に引き続きM・デムーロ騎手が騎乗して単走馬なりでの最終調整。1週前でほぼ仕上がるまでに負荷をかけた追い切りを行っており、今回はこれで十分そう。頭が高いフォームはいただけないが、これであの加速性能があるのは身体能力が相当に高い証明でもある。次が本番だが無様な競馬はないと思える仕上がり。

サトノダイヤモンド・牡5歳(栗東・池江厩舎)

評価B+

2月28日1週前追い切り栗東CWコース(良)

6F81秒3―66秒5―51秒9―37秒9―11秒8

一杯に追われての調整で時計は一応出ているが、カフェブリッツ(4歳上1600万下)とサトノノブレス(4歳上オープン)との3頭併せで2頭ともに先着を許した。本調子にはかなり遠い仕上がり具合のように見える。

3月7日最終追い切り栗東CWコース(良)

6F84秒1―68秒8―53秒4―39秒1―11秒9

C.ルメール騎乗で併せ馬を行った。ベルーフ(4歳上オープン)を2馬身差追走して最後は2馬身先着、久々にこの馬らしい走りを見せた。特にラスト1Fでは鞍上の合図に答えて跳びの大きいスライド走法で加速してフィニッシュ。これを見る限りでは70~80%の仕上がり具合までは来ているようだ。

ヤマカツエース・牡6歳(栗東・池添厩舎)

評価A-

2月28日1週前追い切り栗東CWコース(良)

6F81秒1―65秒4―51秒0―37秒7―11秒5

単走で一杯に追われての時計、相変わらず調教ではよく動き好時計を連発。有馬記念以来の始動は昨年と同じ、ここまでは上々の仕上がり。

3月7日最終追い切り栗東CWコース

6F81秒2―65秒9―51秒8―38秒77―12秒2

馬なり単走での追い切りはリズムよくしっかりとした足取りでの調整となった。弾むようなフットワークで最後まで脚を伸ばしてそこそこのタイムをマークした。少し余裕のある馬体で完全には仕上がっていない。

ブレスジャーニー・牡4歳(栗東・佐々木厩舎)

評価B+

2月28日1週前追い切り栗東CWコース(良)

6F82秒1―66秒6―52秒2―38秒9―12秒3

500万下の僚馬との併せ馬は先着してフィニッシュ。前走よりも動きはよくなっている。

3月7日最終追い切り栗東CWコース(良)

6F80秒6―65秒6―51秒2―37秒8―12秒1

三浦騎手が騎乗してクリデュクール(500万下)と併せ馬、ラスト1Fを強めに追われると反応よく1馬身先着した。俊敏で軽快なフットワークで反応よく動けていて仕上がりは良さそう。

メートルダール・牡5歳(美浦・戸田厩舎)

評価A-

2月28日1週前追い切り美浦南Wコース(良)

5F67秒1―51秒8―38秒6―13秒3

3ヶ月ぶりの実戦だが、前走優勝時に出した追い切りタイムと遜色ないタイムで走破。放牧先のノーザンファーム天栄でも乗り込まれており、調整量十分。

3月7日最終追い切り美浦南Wコース (良)

6F83秒7―68秒2―53秒6―39秒9―13秒3

強めの併せ馬で行われた最終調整。アンヴェイルド(4歳上1000万下)を6馬身差追走し、直線では内へ入って並びかけると一気に突き放す余裕のある走り。頭の高さは相変わらずだが、ひ弱さが消えてしっかりとした馬体になってきた。ここからが本格化のような雰囲気。

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