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2019年10月20日、京都競馬場で菊花賞(GⅠ/芝3000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるヴェロックス、ワールドプレミア、ニシノデイジー、ヒシゲッコウ、ホウオウサーベル、ザダルらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年間のデータを参考に予想を進めていく。


菊花賞の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは5回で、2着、3着はともに1回。勝つときはしっかりと勝つ印象だが、明暗が分かれそうなイメージもある。

一方で上位人気はあまりパッとせず、7番人気がいいアベレージを見せる。1番人気以外はほぼ横一線、未知の距離では致し方ないか。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① トライアル組の取捨選択

前走神戸新聞杯(7- 6- 4-49)
勝率 10.6% │ 複勝率 25.8%

前走セントライト記念(1- 3- 1-46)
勝率 2.0% │ 複勝率 9.8%

関東馬が大苦戦の菊花賞の数字が如実に出ている結果ともいえるが、それにしてもこの差は相当えげつない。

セントライト記念組が好走するのは、3着以内でコンマ2秒負けまで。2017年2着のクリンチャーはここから外れるが、2017年は歴史上稀にみる超不良馬場では参考外だろう。

一方、毎年1頭は必ず絡む神戸新聞杯組だが、傾向としては3着以内コンマ5秒まで。この場合も外れるケースはあるが、おおよその傾向として見ていただきたい。

予想参考データ② 上がり馬は苦戦する?

必ずといっていいほど上がり馬が人気をするが、実はあまりいい狙い方とは言えない。前走が条件戦だった馬は過去10年で51頭参戦したが1頭勝っただけで3着が5回あるだけ。

唯一勝ったスリーロールスも10年前、来年にはより見栄えが悪くなるデータだ。そのスリーロールスは野分特別で2着にコンマ7秒差の圧勝。

差をつけて勝つことが最低条件だが、前走2番人気以上であることも条件に加えたい。伏兵馬が一発入れて、その勢いで勝っちゃうというのは菊花賞では考えにくい。

予想参考データ③ 粘り強く前残り

逃げ残りもなければ最後方からの一撃もほとんどない菊花賞。前で粘り切るか、中団待機で差すか、この2つといっていいだろう。

上がり3ハロンの信頼度は高く、2400メートルをうまく折り合って、最後の600メートルでいい脚を見せた馬の勝ちと言える。

そのためには道中でいかに温存するか。一瞬の切れ味でごまかせるのは去年のようなスローペース決着。もし3分を切りそうなタイムで流れればスピードもスタミナも必要になるだろう。

2019年の危険な人気馬は?

ニシノデイジーは人気になる見込みだが、ルメール騎手に乗り替わることが吉と出るか微妙。セントライト記念は最後方から2着もそれなりに離れた。競馬のスタイル的にも厳しいか。菊花賞の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ヒシゲッコウは2つ目の消しデータに合致している。スミヨン騎手が久しぶりの日本での騎乗、2600メートルでの勝利と人気になる要素が満載だが、最近はそこまで2600メートルの信頼度は高くない。穴人気するなら警戒すべきだろう。

反対にホウオウサーベルは危険なデータに一つも当てはまらない。最近菊花賞と相性がいい阿賀野川特別で1人気でコンマ8秒差をつける圧勝。調教師試験に落ちて雪辱を期する蛯名正義騎手は長距離お手の物。上がり馬は苦戦傾向だが、クラシックウィナー不在なら狙っていいだろう。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ホウオウサーベルと言えそうだ。

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