あなたも、一度は聞いたことがあるのではないだろうか?
「菊花賞では血統が重要」
そう、菊花賞は一年で最も出走各馬の血統に注目が集まるレースなのだ。普段は血統を気にしない人でも、菊花賞だけは血統表を見てしまう。そんな経験がある人も、周りに多いのではないだろうか。あるいはあなた自身が、「そんな経験のある人」かもしれない。
しかし、なぜ菊花賞では血統が大事と言われるのだろうか?
今回はそんな疑問に、迫っていくことにしよう。
血統に注目が集まるワケ
結論から言えば、菊花賞が「未来を予想するレース」だからだ。
一般的に競馬予想というのは「過去」にスポットライトが当たりやすい。
「前走の内容が良かった。今回は力が違う!」
「調教があまり良くなかったから、今回は買わないでおこう」
「前回、同じ条件を走ったときのタイムが良かったから適性があるはず!」
どんな予想を行うにしても「過去」と強く紐付いている。
しかし、菊花賞の場合は過去から結果を導くことが難しい。なぜなら、出走馬のただ1頭も、3000mという距離を経験したことがないからだ。
「2000mで強くても、3000mで強いとは限らない」
「調教ではよかったけど、3000mを走るとなると……?」
「京都でいくら強い勝ち方をしていても、3000mもスタミナがもつか分からない」
そんな考えが浮かんでくるのではないだろうか?
では、そういった疑問に答えを出すにはどうしたらいいか。考えた末に行き着く先が、血統というわけだ。
未来を予想することができる予想法
少し大げさな言い方をするとするなら、血統は「未来を予想することができる予想法」ということができる。
血統予想は、その血統が秘めたポテンシャルから、予想の結果を導く予想法である。だからこそ、過去の戦績が参考になりづらい菊花賞で真価を発揮するというわけだ。
例えば少し古い例を挙げるなら、菊花賞といえば「ダンスインザダークを買えばいいレース」だった。
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種牡馬 勝率 複勝率 単回値 複回値 着別度数
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ダンスインザダーク 27.3% 45.5% 768 432 3- 2- 0- 6/11
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単勝回収率はなんと768%。半数近くの出走馬が激走し、とんでもない回収率を叩き出している。この傾向を見て「血統は関係ない」などということはできないだろう。
今年も血統に注目し、菊花賞に向いた血を持つ馬を探し当てることができれば、的中へ大きく近づいていくはずだ。