2018年1月14日、中山競馬場で京成杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。ジェネラーレウーノ、ダブルシャープ、デルタバローズ、コスモイグナーツらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
今回は出走馬のおさらい、予想オッズの展望、過去の傾向(上位馬)を振り返っていこう。
目次
日程・概要
2018年 1月14日(日) 1回中山5日目 16頭 [仮想出馬表] 【11R】 第58回京成杯
3歳・オープン・G3(別定)(国際)(特指) 芝2000m (C)
出走予定馬・登録馬
重賞好走組が出走して来ないため混戦の様相を呈しているが、連勝中のジェネラーレウーノが人気になりそうだ。
もともとデビュー前から評判の馬で、札幌での新馬戦でもかなりの人気を集めたが、伸びきれず3着に敗れた。変わった未勝利戦では逃げの戦法を取り、逃げて上がり最速を使うという強い内容で勝利。前走の葉牡丹賞も同様に逃げの戦法で後続を押さえ込んだ。
現時点ではキレよりも長い末脚を使うタイプであり、前目でレースする形が合いそう。またトビの綺麗なタイプで、馬群で抑えるよりは逃げる形が良いのだろう。未勝利戦を勝った時のルメール騎手、前走を勝った時の田辺騎手ともに「素質を感じる」というコメントを出しており、ここでも楽しみな1頭だ。
実績的にはオープン勝ちのあるダブルシャープが最右翼になる。
もともとホッカイドウ競馬出身の馬で、クローバー賞ではタワーオブロンドンとのデッドヒートを制して勝利。続く札幌2歳Sでも3着と好走した。前々走のサウジアラビアRCでは道中の不利が響き6着。前走の朝日杯FSは、阪神マイルでは上位陣にスピード負けした印象のレースだった。
前走で騎乗した和田騎手が「脚が溜まらなかった」というコメントを出しており、今回の距離延長は歓迎。時計がかかるようならさらに良い。
名門・堀厩舎が送り出す1戦1勝のデルタバローズも人気を集めそうだ。初戦は東京マイルで、番手から溢れるスピードを見せつけ圧勝した。
父Into Mischiefの産駒は日本で数頭産駒が走っているが、このデルタバローズの新馬戦以外の勝利は、全て1400m以下のレースである。
その点で今回、距離延長の不安はあるが、初戦の内容からアッサリがあってもおかしくはない1頭だ。
アイビーSでオープンのあるコスモイグナーツも展開次第で面白い1頭。アイビーSは不良馬場に助けられた印象が強いが、しぶとさはあるタイプ。前走のようなキレ味の求められるパターンだと抵抗できないが、中山2000mでもつれるペースを作れれば一発も。
他にも、芝に再度挑戦のタイキフェルヴール、前走好内容で勝ち上がったコズミックフォース、エイムアンドエンドなどがクラシックへの挑戦権を狙っている。
登録馬は以下のとおりだ。
馬名 | 性齢 | 斤量 |
---|---|---|
イェッツト | 牡3 | 56 |
エイムアンドエンド | 牡3 | 56 |
ギャンブラー | 牡3 | 56 |
コスモイグナーツ | 牡3 | 56 |
コズミックフォース | 牡3 | 56 |
サクステッド | 牡3 | 56 |
ジェネラーレウーノ | 牡3 | 56 |
ジョリルミエール | 牝3 | 54 |
スラッシュメタル | 牡3 | 56 |
タイキフェルヴール | 牡3 | 56 |
ダブルシャープ | 牡3 | 56 |
デルタバローズ | 牡3 | 56 |
マイハートビート | 牡3 | 56 |
ヤマノグラップル | 牡3 | 56 |
ライトカラカゼ | 牡3 | 56 |
ロジティナ | 牡3 | 56 |
想定人気・予想オッズ
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | ジェネラーレウーノ | 2 |
2 | コズミックフォース | 2.8 |
3 | デルタバローズ | 5.6 |
4 | ダブルシャープ | 7.2 |
5 | スラッシュメタル | 14.7 |
6 | コスモイグナーツ | 20.5 |
7 | エイムアンドエンド | 24.6 |
8 | タイキフェルヴール | 27.9 |
9 | マイハートビート | 35.7 |
10 | イェッツト | 39.6 |
11 | ロジティナ | 58.1 |
12 | ライトカラカゼ | 66.9 |
13 | サクステッド | 67.5 |
14 | ギャンブラー | 90.9 |
15 | ジョリルミエール | 324.2 |
16 | ヤマノグラップル | 555.7 |