2019年11月2日、東京競馬場で京王杯2歳ステークス(GⅡ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるマイネルグリット、タイセイビジョン、ヴァルナ、ビアンフェ、グランチェイサーらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年間のデータを参考に予想を進めていく。
目次
京王杯2歳ステークスの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは1回で、2着は2回、3着も2回。数字は頼りないが、1倍台でもそれは同じ。過度な人気は注意だ。
はっきり言えば伏兵馬が来やすいレースで、人気で信頼度を判断するのはふさわしくないと言えるかもしれない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 勢いで押し切れる?
脚質・逃げ(1- 0- 2-7)
勝率 10.0% │ 複勝率 30.0%
東京の1400メートル、意外と押し切れるかもしれない。先行馬のアベレージもよく、基本は前目で考えるのがいいだろう。
それを支えるのが上がり3ハロン1位の頼りなさで、複勝率が50%しかない。これは低い方であり、意外と前が残りやすいことを意味する。
特に少頭数だと、次元の違う脚を見せなければ後ろからだとどうにもならない。もし今年それが見れたのなら、来年のクラシック候補だろう。
予想参考データ② 狙うなら距離延長
夏に活躍した馬は秋でも活躍する。いくら新馬の若い時期とはいえ、まだ夏の経験値でこの時期はどうにかなる。それでいて距離延長狙いがいい。
函館2歳ステークス、小倉2歳ステークスの出走馬がここ3年必ず1頭馬券に絡んでおり、これを見逃すわけにはいかない。
1番人気か勝ち馬か、とても分かりやすい。これを凌駕するなら1400メートルのオープン特別で1着。新馬戦からもないわけではないが、コンマ2秒以上の勝ちは欲しい。
予想参考データ③ 関西馬の取捨選択
関東のレース、しかもGⅡだが、頭数は少ないのに関西の方が圧倒的な数字を残しており、西高東低はまだまだ根強いことを思わせる。
関西馬を狙うなら先ほどの傾向がドハマリしているので、そちらを参考に。問題は関東馬だが、毎年必ず1頭は絡むので見逃せない。
面白いのは中山マイルからの距離短縮、関東馬のファクターで通してみると、意外と侮れず、特に今年はグレイトホーン、藤田菜七子騎手なので、まさかがあってもおかしくない。
2019年の危険な人気馬は?
ヴァルナは人気になる見込みだが、前走の掲示板に入った馬が、その次のレースで総じて情けないレースをしている。勝ちタイムを見てもレベルは高くなく、そこで完勝してもドヤ顔はできない。京王杯2歳ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、グランチェイサーは2つ目の消しデータに合致している。はっきり言えば負けすぎ。それ以上でも以下でもないが、下馬評がそこそこ高いことすら、理由を見つけにくく、2歳重賞で活躍した馬に揃われると厳しいだろう。
反対にマイネルグリットは危険なデータに一つも当てはまらない。3連勝しているが、地味だったり騎手だったりでまだまだ妙味がある。1分9秒0の時計もあり、スピード決着も問題ないだろう。上がりの脚はここではあまり関係なく、前目で粘れれば4連勝も夢ではない。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、マイネルグリットと言えそうだ。