2018年11月3日、東京競馬場で京王杯2歳ステークス(GⅡ/芝1400m)が行われる。小倉2歳ステークスを制したファンタジスト、函館2歳ステークスを勝ったアスターペガサス、フェニックス賞を勝っているシングルアップなどが出走を予定する。特別登録時点で9頭と少ないが、短距離重賞を制した馬が揃った。
過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で1回しかなく、2着3着ともに2回で着外は5回と信頼しにくい。5番人気が3勝するなど、上位人気は信用しにくく、14番人気の勝利もあるなど、ここは波乱含みになりやすい。ただ、頭数が今年は限られるので、そのあたりがどうか。
夏の2歳重賞でも短距離に属する2つの重賞の勝ち馬が揃って京王杯2歳ステークスで激突する。あのラブリーデイやレーヌミノル、リアルインパクトなどGⅠ馬でも勝てなかった京王杯2歳ステークス、危険な人気馬は見つけておきたい。
目次
データ① 牝馬はさすがに厳しい?
京王杯2歳ステークスと同日開催で今年はファンタジーステークスが行われる。同じ1400メートルの舞台であちらは牝馬限定戦なので普通はファンタジーステークスを選ぶところだが、アウィルアウェイとココフィーユの2頭が特別登録を行っている。9頭しか特別登録をしていないので、あえてこちらを選ぶ可能性はあるかもしれないが、無難にファンタジーステークスへ向かうべきかもしれない。
過去10年で牝馬は29頭挑戦したが、2着2回のみであとは着外だ。しかもこの2着の2頭はレーヌミノルとアニメイトバイオで、桜花賞や秋華賞などで活躍した。しかもレーヌミノルは小倉2歳ステークスを勝って臨み、アニメイトバイオは同じコースと距離で行われた条件戦に勝っていた。前走新潟だった馬の成績は16頭の中で2着1回のみと不振。未勝利だった馬も勝ち星がない。ちょっとここでは牝馬の出番はなさそうか。
データ② 出来れば1着であれ
2歳路線はここ数年で変革が続き、ローテなどはかなり変わっている。この数年は様々な路線の馬が上位入線を果たしているが、共通するのは1着だった馬が多いことだ。2着だった馬も前走は重賞だったことを考慮しても、それなりのレベルが要求される。2歳戦最初のGⅡとしてそれにふさわしいものが必要ということか。
こうなるとシングルアップは厳しい。前走小倉2歳ステークス6着、勝ち馬と比べると少し踏ん張りがきかず、速い脚があるわけではない。ラバストーンも同様。3着だったカルリーノはコンマ1秒差と差がなく、ギリギリセーフか。
データ③ その他データあれこれ
前走未勝利戦だった馬の成績は過去10年で25頭該当し、2着2回3着2回で0勝だ。コースはバラバラだが、3着以内に入った馬4頭のうち、3頭は1番人気での勝利だった。そうなると2番人気で勝利し連闘のプライム、4番人気で勝利したメイショウオニテは消しとなる。速い脚などもなく、ちょっと決め手に欠けるか。
アスターペガサスに嫌なデータとして、前走1着馬で2着とのタイム差なしだった馬は過去10年で未勝利という点だ。アスターペガサスの前走は小崎綾也騎手が腹を括って落ち着いて最後の直線に賭けて何とか差し切ったレースだった。福永祐一騎手への乗り替わりなどもあり、それがどう転ぶか。気になるデータだ。
まとめ
少頭数なのであまり絞り過ぎる必要はないかもしれないが、ファンタジストが残った形だ。ファンタジストに騎乗する武豊騎手は先週のアルテミスステークスで豪快な末脚で快勝するなど、2歳戦でさっそく結果を残している。気になるのは血統面だが、1400メートルまでならなんとか対応できそうか。
アウィルアウェイは新潟からの臨戦過程がデータ的に嫌だが、ダリア賞のタイム自体は7頭立てを考えれば大変優秀だった。上がりの脚はずば抜けている。頭数は少なく、消せる馬が多い。点数を絞って1点か2点で仕留められたいところだ。