川崎記念2018の競馬予想分析…3つの注目点から浮上する激走馬とは?

2018年1月31日、川崎競馬場で川崎記念(GⅠ/ダート2100m)が行われる。アウォーディー、サウンドトゥルー、ケイティブレイブ、アポロケンタッキー、グレンツェント、メイショウスミトモらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

1999年にGⅠに格付けされて以降、ホクトベガ、ヴァーミリアン、ホッコータルマエなどの中央競馬の名馬たちだけでなく、アブクマポーロやフリオーソと言った地方競馬のの雄も勝馬に名を連ねているレースが川崎記念だ。

また、JBCクラシック→チャンピオンズカップ→東京大賞典と続いたダート中距離GⅠ路線も川崎記念の後は6月の帝王賞まで間が空くため、海外遠征を視野に入れている陣営を除き、ここを目標に仕上げてくる馬が多いことも特徴と言えるレースでもある。

そのため、人気馬が実力どおりの結果を残すことも多く過去10年の三連単の配当で万馬券は昨年2017年の1回(70,890円)のみ、1000円未満の配当も4回あるなど非常に堅いレースとしても知られている。

2018年もこれまで同様の堅い決着となるのか。

今回は過去10年の川崎記念の結果を元としてデータ分析する。


目次

前日発売(2018/1/30)最終単勝オッズ

人気順枠番馬番馬名オッズ
13枠3番アウォーディー2.5
26枠6番ケイティブレイブ5.0
37枠7番アポロケンタッキー6.2
44枠4番サウンドトゥルー6.3
58枠9番メイショウスミトモ7.0
68枠10番ディアドムス10.7
77枠8番グレンツェント11.7
82枠2番コスモカット162.3
95枠5番キャッスルクラウン231.8
101枠1番イッシンドウタイ240.4

注目点① 軸は単勝1番人気、相手は6番人気まで!

川崎記念と言うと単勝1番人気がとにかく人気を裏切らないレースとして知られている。

過去10年より遡ってみても単勝1番人気が4着以下に敗れ去ったのは実に2003年まで遡る(アッパレアッパレ・武豊騎手・4着)。

単勝2番人気も3番人気も複勝率は非常に高く、実力=人気=結果となりやすいことは確かである。

今年の前日発売終了時の1番人気アウォーディーは8歳馬だが、年齢別成績で見た場合の8歳馬唯一の勝馬である2010年のヴァーミリアンも単勝1番人気に支持されていた。

年齢よりも人気を重視して問題ないといえる。
また、過去10年で3着以内に入った馬はすべて単勝6番人気までとなっている。

人気別集計 川崎記念 過去10年

人気着別度数勝率連対率
1番人気8- 2- 0- 0/ 1080.0%100.0%
2番人気1- 2- 4- 3/ 1010.0%70.0%
3番人気0- 5- 3- 2/ 100.0%80.0%
4番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
5番人気1- 1- 0- 8/ 1010.0%20.0%
6番人気0- 0- 2- 8/ 100.0%20.0%
7番人気以下0- 0- 0- 55/ 550.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

年齢別集計 川崎記念 過去10年

年齢着別度数勝率複勝率
4歳1- 2- 3- 9/ 156.7%40.0%
5歳2- 1- 2- 16/ 219.5%23.8%
6歳2- 5- 1- 9/ 1711.8%47.1%
7歳4- 2- 3- 20/ 2913.8%31.0%
8歳1- 0- 1- 19/ 214.8%9.5%
9歳0- 0- 0- 11/ 110.0%0.0%
10歳0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

注目点② 内枠先行馬が有利だが外枠でも前へ行ければ可能性あり!

川崎競馬場のダート2100mのスタート地点は2コーナーの引込線にあり、コーナー6回を回るコースとなっている。

また、地方競馬場はほとんどの競馬場が小回りとは言われているものの川崎競馬場は特にコーナーがきつい競馬場として知られている。

その為、自ずと先手を取れる馬が有利なコース形態となっていて、枠順別成績では内枠が有利な結果となっている。

外枠で3着以内に入っているケースもデータ上見られるが、この場合2周目4コーナーで先頭から5頭目以内に進出していることが絶対条件になってくるので注意が必要だ。

枠番別集計 川崎記念 過去10年

枠番着別度数勝率複勝率
1枠1- 2- 1- 6/1010.0%40.0%
2枠1- 2- 2- 5/1010.0%50.0%
3枠2- 1- 1- 6/1020.0%40.0%
4枠1- 1- 2- 8/128.3%33.3%
5枠3- 0- 1-11/1520.0%26.7%
6枠0- 0- 1-19/200.0%5.0%
7枠1- 1- 2-16/205.0%20.0%
8枠1- 3- 0-15/195.3%21.1%

集計期間:2008年 ~ 2017年

注目点③ リピーターには要注意!

ダート重賞にはありがちだが、同じ馬が何年にも亘って3着以内に入ることが少なくない。

ダートでは比較的長い間一線級として活躍する馬が多いことや、小回りの特殊なコース形態で走るため、コース適性の有無が重要な要素の一つになっていることがリピーターが多く出現する要因として考えられる。

過去10年で見てもフリオーソが2008年2着→2009年2着→2010年2着→2011年1着→2012年3着と5年連続で馬券圏内に入っているし、ホッコータルマエに至っては2014年・2015年・2016年と3連覇を飾っている。

今年は2016年と2017年に2年連続で2着となっているサウンドトゥルーが出走する。

前から行く馬が有利なコースにおいて後ろから行くサウンドトゥルーが2年連続で2着ということはリピーターとなる可能性は非常に高いと考えていいだろう。

まとめ

ここまでの3つのデータからまずは軸馬として最適な単勝1番人気として次の1頭が該当する。

アウォーディー

次に相手になりそうな馬だが、1番手はリピーターでもある次の1頭が該当する。

サウンドトゥルー

最後に、それ以外の相手だが単勝6番人気までに入っている次の4頭が該当する。

ケイティブレイブ
アポロケンタッキー
メイショウスミトモ
ディアドムス

以上、今回は激走馬候補が比較的多頭数となってしまったが、アウォーディーとサウンドトゥルーを2頭軸に残りの4頭を絡める馬券にすれば、ある程度購入点数を絞ることが可能だ。

それでも、冒頭で触れたように元々堅い配当が多いレースであることから、予想時点での単勝人気やオッズも確認の上、最終検討を加えていくのがいいのではないだろうか。

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