2018年11月25日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ/芝2400m)が行われる。アーモンドアイ、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、キセキ、スワーヴリチャードらが出走する。
今回はジャパンカップで馬券を組み立てていく上で役に立つ消しデータを紹介していこう。予想をしていくとどの馬も魅力的に見えてなかなか切ることができないというのが馬券ファンの悩みのタネだ。
しかし、今回紹介する消しデータをもとに、自分の予想と照らし合わせて買う馬を絞っていけばスッキリした買い目を実現できるはずだ。一つ一つ、見ていくことにしよう。
目次
消しデータ 10番人気以下
まずは極端な人気薄は切ってしまおう。
ジャパンカップは最強馬決定戦であるため、中途半端な力の馬が走れるほど甘くない。実際、過去10年のジャパンカップでは二桁人気馬がわずかに2頭しか好走していない。
10番人気以下 ( 0- 0- 2- 81/ 83 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 2.40% │ 複勝回収値 34
ちなみに2頭の好走馬はトーセンジョーダンとジャガーメイル。2頭はいずれもGI馬だった。そのレベルの馬でないと厳しいことは明らかなのだ。
※以降11番人気以下は除外
消しデータ 高齢馬
高齢馬も消しの対象だ。
ジャパンカップに出走してくる馬たちの特徴を年齢別に見てみると、以下のようになる。
3歳→クラシックを沸かせた世代トップクラスの馬たち(歴史的名馬を含む)
4、5歳→競走馬として全盛期にあるトップクラスの馬たち(歴史的名馬を含む)
6歳以上→競走馬として全盛期を過ぎた馬たち。5歳の段階で種牡馬になれなかった馬たち(歴史的名馬はすでに引退)
本当に強い馬なら5歳の段階で種牡馬入りしている。キタサンブラックもジャスタウェイもオルフェーヴルもそうだった。ディープインパクトに至っては4歳で引退している。
だから6歳で現役を続けている馬は、そもそものポテンシャルが4、5歳馬のトップクラスに比べて劣っている可能性が高い。しかも衰えもあるのだから、厳しい戦いを強いられることは必至なのだ。
6歳 ( 0- 0- 0- 7/ 7 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
7歳歳以上 ( 0- 0- 0- 2/ 2 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
消しデータ 馬体重の重たすぎる馬
面白いデータとしては馬体重の重い馬が不振である点だ。
500~700kg ( 1- 2- 4-24/31 )
勝率 3.20% │ 単勝回収値 12
複勝率 22.60% │ 複勝回収値 57
複勝率が極端に悪いわけではないが、回収率はかなり低い。つまり、人気馬しか走っていないというわけだ。
消しデータ キャリアを重ねすぎた馬
これは高齢馬と同じような理由で不振だと考えられる。
競走馬の脚はガラスの脚だ。使いすぎるといずれ蓄積された疲労によって壊れてしまう。だからこそ、強い馬であればあるほど、大事に使われる。
キャリアを重ねた馬というのは、
・そもそも弱い馬(数多くレースに出走しないといけなかった馬)
・消耗している可能性がある馬
と判断できる。
21戦~ ( 3- 1- 1- 14/ 19 )
勝率 15.80% │ 単勝回収値 106
複勝率 26.30% │ 複勝回収値 51
26戦~ ( 0- 0- 0- 7/ 7 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
特に26戦以上の馬はほとんどノーチャンスだ。
消しデータ 前走10着以下
最強馬決定戦において、前走で調子を落としている馬、弱い馬にチャンスが巡ってくることは少ない。
前走10着~ ( 0- 1- 0- 11/ 12 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 8.30% │ 複勝回収値 31
消しデータ 前走上がり6位以下
前走の上がりにも注目したい。前走の上がりが悪いというのは、以下のことが考えられる。
・最後の直線でバテている
・弱い馬
仮に着順が良かったとしても速い上がりを使えていない馬はバテている可能性がある。ジャパンカップの場合、東京競馬場は直線の長さが500m以上もあるため、最後まで持ちこたえられる可能性はかなり低いのだ。
3F 6位~ ( 1- 2- 1-23/27 )
勝率 3.70% │ 単勝回収値 14
複勝率 14.80% │ 複勝回収値 29
消しデータ 父ノーザンダンサー系
血統面のデータも紹介しておこう。
サンデーサイレンス系やキングマンボ系、またロベルト系が結果を残している中、父ノーザンダンサー系は全く勝負になっていない。
父ノーザンダンサー系 ( 0- 0- 0-20/20 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
日本の競馬においてカギを握るのはサンデーサイレンスやキングマンボの血だ。ロベルトにしてもサンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系である。
それに比べるとノーザンダンサー系は欧州血統。日本最高峰のレースで活躍するには血統背景上、やや難しいというわけだ。
消しデータ 外国馬
よって、日本の競馬に合った血を持たない外国馬は苦戦を強いられることが必至なのである。
外国 ( 0- 0- 0-15/15 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0
まとめ
いかがだっただろうか? 好走率が低いデータはもちろん、「0」というデータも珍しくなかった。このデータに該当する馬を買うにせよ、買わないにせよ、こういった事実があることは頭に入れて予想していくことが得策と言えそうだ。