2019年5月26日、東京競馬場で日本ダービー(GⅠ/芝2400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのは、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー、アドマイヤジャスタ、ランフォザローゼスらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とした。
目次
日本ダービーの配当傾向
過去10年を見ると、三連単の最高額配当は2018年の2856,300円で、その他に2009年(201,960円)、2010年(152,910円)含めた4年で10万馬券が出ている。上位人気で決着する印象の強いレースだが穴馬の選定も必要と言える。
単勝オッズは2010年(3,190円)が最高配当となり人気薄の馬の優勝例もあるが概ね人気馬が優勝する傾向にある。こちらは人気には逆らわないのが無難だろう。
馬連は最高配当が2012年(4,870円)で、昨年(3,190円)も好配当が出ている。全体的には堅い決着が多いが人気薄の馬も軽視は禁物と言える。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好走血統に注目
ディープインパクト・ハーツクライを中心としたサンデーサイレンス系の活躍が目立つが、キングカメハメハも近年2勝しており相性の良いレースと言える。反対にニアークティック系はサトノクラウンやアポロソニックなどの3着があるものの苦戦傾向にある。
サンデー系・キングカメハメハ産駒で近年好走傾向であるのがロベルト系の血を持つ母系が挙げられる。
[サンデー系]
2017年 アドミラブル(母父シンボリクリスエス)
2016年 ディーマジェスティ(母父ブライアンズタイム)
2015年 サトノラーゼン(母父Intikhab)
2014年 マイネルフロスト(母父グラスワンダー)
[キングカメハメハ]
2017年 レイデオロ(母父シンボリクリスエス)
2013年のエピファネイアも父ロベルト系×母父サンデー系であり、相性の良い組み合わせと言えよう。
予想参考データ② 関東馬に注目
昨年のコズミックホースに代表されるように関東馬が人気薄で好走する例が多い。今年も関東馬には警戒したい。
2018年 コズミックホース(16人気
2014年 マイネルフロスト(12人気)
2013年 アポロソニック(8人気)
予想参考データ③ 先行馬に注目
こちらも昨年のように先行馬が有利な傾向があり、追い込みで上位争いするにはそれなりの実力が要求されると言える。以下に人気と道中の位置取りを挙げた。
2018年 コズミックフォース(16人気/4-3-2-2)
2013年 アポロソニック(8人気/1-1-2-1)
2012年 トーセンホマレボシ(7人気/2-2-2-2)
2011年 ベルシャザール(8人気/6-5-5-5)
2009年 アントニオバローズ(8人気/5-5-5-5)
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはクラージュゲリエ、エメラルファイト、タガノディアマンテだ。
クラージュゲリエは相性の良いキングカメハメハ×ロベルト系の条件を唯一満たす。先行策からの上位争いに期待したい一頭だ。
エメラルファイトは激走が期待される関東馬の一頭、前走皐月賞回避で間隔が空き、人気も集めていないがスプリングS勝ちの実績もありこちらも先行策からの激走となるか注目だ。
タガノディアマンテはこれまでも堅実な走りを続けている、前走のような先行策をとり昨年の父同産駒のエポカドーロに続く上位進出となるか。