2018年5月27日、東京競馬場で日本ダービー(GⅠ/芝2400m)が行われる。ダノンプレミアム、ブラストワンピース、ワグネリアン、キタノコマンドール、エポカドーロ、ステルヴィオ、ジェネラーレウーノ、ゴーフォザサミットらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
普段競馬にあまり興味がないライトなファンにとっても、マスコミなどで大きく取り上げられることもあって、年末の風物詩ともなったGⅠ・有馬記念と並ぶかそれ以上に注目を集める祭典とも言えるレースが日本ダービーだ。
配当傾向を過去10年で見てみると、三連単は2008年から2011年までは4年連続で10万円を超える配当となっていたが、直近3年は順当な決着となり、特に一昨年2016年は単勝3番人気→2番人気→1番人気の組み合わせで4,600円となっている。2018年はどのような決着となるのか。
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?(対象データ:2008年~2017年に行われた日本ダービー)
目次
ポイント1 人気薄は消し!
直近3年は順当な決着となっているように単勝10倍未満かつ単勝5番人気までの上位人気馬で1着から3着のうち2頭もしくは3頭とも占めることが多いのが日本ダービーの特徴だ。そのため人気別に集計した場合、単勝6番人気以降の人気薄の成績は奮わない。
人気 | 着別度数 |
---|---|
6-18人気 | 1- 2- 6-119/128 |
人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
6-18人気 | 0.8% | 7.0% | 24 | 47 |
過去10年の結果から見ると単勝6番人気以降の馬は3着に入ったことが6回あるため、相手馬探しの場合には即消しとはしにくいものの、軸馬を探す場合には基本的には消しと判定していいだろう。
※以降、5番人気以内を対象に集計
ポイント2 前走4コーナー3番手以内は消し!
最後の直線が長い東京競馬場のコースで逃げ馬や先行馬が粘れることは少なく、また騎手の駆け引きも重要な要素となることから、前走4コーナーで3番手以内にいるような逃げ・先行馬は絶好の目標にされやすく日本ダービーでの好走例が少ない。
前走4コーナー位置 | 着別度数 |
---|---|
3番手以内 | 0- 2- 0- 5/ 7 |
前走4コーナー位置 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
3番手以内 | 0.0% | 28.6% | 0 | 95 |
2013年に単勝3番人気で2着となったエピファネイアが最後の該当馬だが、前走の皐月賞とは異なり日本ダービーでは中団からレースを進め4コーナーでは10番手の位置取りであった。
ポイント3 前走馬体重460-519kg以外は消し!
前走の馬体重に注目すると、3歳の若駒には比較的長距離となる2400m戦で一見スタミナが求められそうだが持久力だけでは活躍できない結果となっている。スタミナだけでなくスピードもある程度要求されていて馬体重があり馬格がしっかりしていればいいわけではないことがわかる。
前走馬体重 | 着別度数 |
---|---|
460-519kg以外 | 1- 2- 0- 8/11 |
前走馬体重 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
460-519kg以外 | 9.1% | 27.3% | 27 | 87 |
前走馬体重が460kg未満の馬の中には2011年の三冠馬オルフェーヴルが含まれているが、520kg以上の重量馬が3着以内に入ってことは過去10年で1頭もいない。
ポイント4 前走中山以外は消し!
日本ダービーへ向けてのステップレースは東京競馬場のGⅡ・青葉賞や京都競馬場のGⅡ・京都新聞杯など他場でも用意はされているもののGⅠ・皐月賞組がやはり優勢で前走中山競馬場以外のレースを経て出走した馬の成績は奮わない。
前走場所 | 着別度数 |
---|---|
中山以外 | 3- 2- 1-14/20 |
前走場所 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
中山以外 | 15.0% | 30.0% | 47 | 67 |
昨年2017年は前走青葉賞を勝利したM.デムーロ騎手騎乗のアドミラブルが単勝1番人気に支持されたものの3着に敗退している。
ポイント5 キャリア4-5戦以外は消し!
最後に日本ダービーまでのキャリアに注目すると有力馬は各陣営共に日本ダービーを大目標に調整を進めてきていることから、デビューからレース経験が浅い馬が活躍することは少なく、また、使われる続けた馬が活躍することもない。
キャリア | 着別度数 |
---|---|
4-5戦以外 | 4- 3- 2-14/23 |
キャリア | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
4-5戦以外 | 17.4% | 39.1% | 65 | 79 |
以前はキャリア6戦以上の馬が優勝することもあったが、2014年に単勝3番人気で日本ダービー馬となった横山典弘騎手騎乗のワンアンドオンリーが最後となっている。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
5- 2- 1- 3/11 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
45.5% | 72.7% | 249 | 151 |
なんと、好走率は7割超、回収率も200%を弾き出し極めて優秀な成績となった。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。