201712月28日、中山競馬場でホープフルS(GI/芝2000m)が行われる。ジャンダルム、タイムフライヤー、ルーカス、フラットレーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
なお、好走血統は過去10年、コース種牡馬成績は2014年以降(精度を高めるために1、2番人気の人気馬、および単勝100倍以上の人気薄、新馬戦、長期休み明けなどの不確定要素が多いレース=血統意外の要因で決着した可能性が高いレースは、集計から除外)を参考に考察していく。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 1 | キングカメハメハ | シンボリクリスエス |
2 | 8 | ステイゴールド | Jade Robbery |
3 | 2 | キングカメハメハ | スペシャルウィーク |
1 | 3 | ディープインパクト | Congrats |
2 | 1 | マツリダゴッホ | チーフベアハート |
3 | 2 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
1 | 2 | ディープインパクト | クロフネ |
2 | 8 | ブラックタイド | アフリート |
3 | 9 | バゴ | ステイゴールド |
1 | 8 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
2 | 1 | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
3 | 2 | キングカメハメハ | スペシャルウィーク |
1 | 7 | シンボリクリスエス | エンドスウィープ |
2 | 10 | ディープインパクト | ブライアンズタイム |
3 | 2 | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
1 | 5 | キングカメハメハ | フジキセキ |
2 | 6 | ロージズインメイ | フジキセキ |
3 | 12 | ロージズインメイ | トニービン |
1 | 4 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2 | 2 | ステイゴールド | カコイーシーズ |
3 | 3 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
1 | 1 | シンボリクリスエス | フジキセキ |
2 | 3 | ネオユニヴァース | Storm Cat |
3 | 8 | Footstepsinthesand | Barathea |
1 | 1 | ジャングルポケット | ノーザンテースト |
2 | 3 | マンハッタンカフェ | Caerleon |
3 | 5 | タニノギムレット | フジキセキ |
1 | 2 | ブライアンズタイム | Zabeel |
2 | 1 | クロフネ | ウイニングチケット |
3 | 4 | ブライアンズタイム | ヘクタープロテクター |
集計期間:2007.12.23 ~ 2016.12.25
※OP時代含む
解説・分析:注目血統は?
2歳の若駒にとって2000mという距離は想像以上に過酷だ。GIともなればなおさら。菊花賞とまではいかないものの、それに近いタフさが求められる。
実際、歴代好走馬を振り返ってみると、ほとんどの馬が2400m以上のGIで実績のある血統をしていた。
キングカメハメハ ダービー馬
ステイゴールド 3冠馬、有馬記念馬、凱旋門賞2着馬を輩出
ディープインパクト 3冠馬
マツリダゴッホ 有馬記念馬
ブラックタイド ディープインパクトの全兄弟。菊花賞、天皇賞春、有馬記念馬を輩出
シンボリクリスエス 有馬記念馬
バゴ 凱旋門賞馬
特に近年は、中長距離GIの血を持たない馬は走っていない。
タフな血を選んで買っていくのがいいだろう。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ステイゴールド | 10- 9- 16- 82/117 |
ディープインパクト | 9- 4- 8- 84/105 |
ハーツクライ | 5- 7- 9- 67/ 88 |
ゼンノロブロイ | 5- 4- 2- 41/ 52 |
スクリーンヒーロー | 2- 0- 1- 10/ 13 |
ルーラーシップ | 1- 1- 2- 5/ 9 |
ヴィクトワールピサ | 1- 0- 1- 13/ 15 |
ディープスカイ | 0- 0- 0- 8/ 8 |
New Approach | 0- 0- 0- 1/ 1 |
Kitten's Joy | 0- 0- 0- 1/ 1 |
ノヴェリスト | 0- 0- 0- 2/ 2 |
モンテロッソ | 0- 0- 0- 1/ 1 |
ブレイクランアウト | 0- 0- 0- 1/ 1 |
トーセンロレンス | 0- 0- 0- 1/ 1 |
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ステイゴールド | 8.5% | 29.9% | 99 | 105 |
ディープインパクト | 8.6% | 20.0% | 136 | 77 |
ハーツクライ | 5.7% | 23.9% | 77 | 93 |
ゼンノロブロイ | 9.6% | 21.2% | 112 | 117 |
スクリーンヒーロー | 15.4% | 23.1% | 250 | 63 |
ルーラーシップ | 11.1% | 44.4% | 51 | 294 |
ヴィクトワールピサ | 6.7% | 13.3% | 24 | 20 |
ディープスカイ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
New Approach | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
Kitten's Joy | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ノヴェリスト | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
モンテロッソ | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ブレイクランアウト | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
トーセンロレンス | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2013. 1. 5 ~ 2017.12.17
※良馬場開催が対象
※3番人気〜単勝100倍未満が対象
※長期休み明けなど、明らかなマイナス要素を持つ馬は除外
解説・分析:注目血統は?
ステイゴールドが圧巻の成績を残している。オルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニーといった有馬記念馬を輩出しているだけに、コースとの相性は抜群なのだ。
有馬記念馬ハーツクライ、ゼンノロブロイも上々の成績だ。ルーラーシップもサンプルが多くないものの、相性は悪くなさそう。
ディープインパクトに関しても悪くはない。ただし、他の条件に比べて圧倒的にいいわけではない。得意条件とは異なるだけに、他の血統の馬たちが入り込む余地があると言えそうだ。