阪神牝馬S2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？ヴィクトリアマイル前哨戦展望

2018年4月7日、阪神競馬場で阪神牝馬S（GII／芝1600m）が行われる。ソウルスターリング、アドマイヤリード、ミスパンテール、リスグラシュー、デンコウアンジュらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。

日程・概要

2018年 4月 7日(土)　2回阪神5日目　14頭　[仮想出馬表] 【１１Ｒ】　 第61回サンケイスポーツ杯阪神牝馬Ｓ
４歳以上・オープン・Ｇ２(別定)(牝)(国際)(指定)　芝1600m・外 (B)

出走予定馬・登録馬

昨年のオークス馬ソウルスターリングがこの後の海外遠征を見据えてこのレースからの始動となる。昨秋の古馬に混じって戦った経験が生きるか。

今回と同コース同距離で行われた昨年の桜花賞では馬場に泣いて圧倒的人気を裏切り３着と敗れたが、その後のオークスはきっちりと巻き返し完勝。同世代の牝馬では一枚抜けた存在を示した。オークスで下したモズカッチャンやディアドラがその後GⅠを制しているように、レースレベルは高かった。ディアドラは先日のドバイターフでも健闘しており、古馬の牡馬に混じっても戦えるハイレベルな牝馬世代になる。

ソウルスターリング自身は昨秋、古馬へと混じって毎日王冠、天皇賞秋、JCの３戦をこなした。どれも掲示板を外す内容ではあったものの、レースぶりや相手から悲観する内容ではなく、牝馬限定戦に戻れば一枚上の存在なのは間違いない。阪神のマイルは阪神JFで圧勝しており、馬場が悪くなければ不動の存在ではないか。

昨年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードも、牝馬限定のマイル戦という条件なら巻き返しがあっていい。

VMを制した後は歯がゆいレースが続いているが、どれも敗因は明白。クイーンS(札幌)は小回りコースが合わず、府中牝馬ステークスは猛然と追い込んだものの出遅れと道中のロスが響いた。前走の東京新聞杯は雰囲気こそ悪くなかったが直線で進路が無かった。広いコースのマイル戦はベスト条件であり、VMの連覇に向けてここは結果が欲しいところ。

ターコイズS、京都牝馬Sと重賞連勝中のミスパンテールの勢いも侮れない。

元来折り合いに難があり不安定なレースが続いていたが、距離短縮でマイル戦以下に矛先を向けてからは安定して決め脚を使えるようになってきた同馬。特に横山典弘騎手との相性が良さそうで、ターコイズSは馬群を縫うようにして勝利、前走の京都牝馬Sは追い出しを遅らせながらも大外一気を決めてみせた。切れ味勝負ならアッと言わせる可能性も十分だ。

リスグラシューも前走の東京新聞杯で久々の重賞制覇を成し遂げ上昇気配がある。

前走は若干時計がかかる馬場と言った点と、ペース、そして武豊騎手の仕掛けが完璧に噛み合った印象はあるが、牡馬相手に完勝した点は評価できる。今開催の阪神は時計が出やすい馬場なので、時計勝負や極端な上がり勝負になった場合にどうかという面はあるが、安定して走れるのは強みだ。

デンコウアンジュもマイル戦なら安定して走れるようになってきた。ただ、一番適性があるのは東京マイルというのは戦績からも明らかで、ここはヴィクトリアマイルへの叩きという印象もある。当日の仕上がりに注目したい。

他にも、ようやく軌道に乗ってきたレッドアヴァンセやミリッサ、前走の小倉大賞典２着で復活気配の見えたクインズミラーグロ、折り合いさえ付けばというラビットラン、立ち回りの上手さを活かしてのエテルナミノルといったメンバーが、春の大一番を見据えてレースに挑む。

登録馬は以下の通りだ。

想定・予想オッズ