2019年12月21日、阪神競馬場で阪神カップ(GⅡ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるグランアレグリア、イベリス、グァンチャーレ、スマートオーディン、マイスタイルなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータ(2009年に2着同着)を対象とする。
目次
阪神カップの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が1勝、2番人気と3番人気がそれぞれ2勝。勝ち馬10頭中4頭が7番人気以下で、2桁人気の優勝もあり、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 芝1400mの重賞勝ち実績が理想
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭が重賞勝ち馬。うち6頭が芝1400mの重賞を勝っていた。
予想参考データ② 京都の重賞から参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(2-1-2-45)
勝率 4.0% │ 連対率6.0% │ 複勝率10.0%
GⅢ(1-2-2-30)
勝率 2.9% │ 連対率8.6% │ 複勝率14.3%
GⅡ(2-0-1-12)
勝率 13.3% │ 連対率13.3% │ 複勝率20.0%
GⅠ(5-7-4-51)
勝率 7.5% │ 連対率17.9% │ 複勝率23.9%
また、前走競馬場は以下の通り。
前走東京(2-2-1-37)
勝率 4.8% │ 連対率9.5% │ 複勝率11.9%
前走中山(1-1-0-19)
勝率 4.8% │ 連対率9.5% │ 複勝率9.5%
前走京都(7-6-7-66)
勝率 8.1% │ 連対率15.1% │ 複勝率23.3%
前走阪神(0-0-1-11)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率9.1%
前走中京(0-1-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率16.7% │ 複勝率16.7%
前走新潟(0-0-0-5)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
前走地方(0-1-0-0)
勝率 0.0% │ 連対率100.0% │ 複勝率100.0%
勝ち馬10頭中7頭の前走が京都の芝重賞。中でもマイルチャンピオンシップ組が4勝2着5回と活躍。
予想参考データ③ 5、6歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳(1-3-2-25)
勝率 3.2% │ 連対率12.9% │ 複勝率19.4%
4歳(1-2-3-25)
勝率 3.2% │ 連対率9.7% │ 複勝率19.4%
5歳(3-3-2-43)
勝率 5.9% │ 連対率11.8% │ 複勝率15.7%
6歳(4-2-1-28)
勝率 11.4% │ 連対率17.1% │ 複勝率20.0%
7歳(1-1-1-15)
勝率 5.6% │ 連対率11.1% │ 複勝率16.7%
8歳以上(0-0-0-7)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 牝馬はやや苦戦
牡・騸馬(9-11-9-120)
勝率 6.0% │ 連対率13.4% │ 複勝率19.5%
牝馬(1-0-0-23)
勝率 4.2% │ 連対率4.2% │ 複勝率4.2%
予想参考データ⑤ 関東馬が圧倒的に強い
美浦(8-6-2-40)
勝率 14.3% │ 連対率25.0% │ 複勝率28.6%
栗東(2-5-7-103)
勝率 1.7% │ 連対率6.0% │ 複勝率12.0%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、6歳のスマートオーディン。今年の阪急杯を含め、重賞4勝の実績を誇る。
同じ6歳のシュウジは2016年の覇者。芝での勝利からはそれ以来遠ざかっているが、全13回で連覇を飾った馬が3頭いるリピーターが強いレース傾向からも、侮れない。
今年のフィリーズレビューを制したノーワンも一発の魅力を秘める。
2015年の桜花賞馬レッツゴードンキは、一昨年に芝1400mの京都牝馬Sを制覇。7歳ながら、今年も阪急杯2着、スプリンターズS5着と、健在ぶりを示している。
関東馬では、今年の桜花賞馬グランアレグリアが筆頭。NHKマイルC以来、久々となるが、世代屈指の実力馬はここでも有力になる。
関東馬のショウナンライズ、ストーミーシーはともに今年、芝1400mのオープン特別を勝っており、大穴でおもしろい存在だ。