2018年2月25日、阪神競馬場で阪急杯(GⅢ/芝1400m)が行われる。レッドファルクス、モズアスコット、カラクレナイ、ディバインコード、ダイアナヘイロー、モーニン、シュウジ、ヒルノデイバローらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?
カラクレナイは、昨年のフィリーズレビューで重賞初制覇。その後は勝ち星から見放されているが、前走のシルクロードSでは鋭く追い込んで4着と、久々に掲示板を確保し、復調の兆しを見せた。
今回の阪神芝1400mは、フィリーズレビューを含めて2戦2勝。舞台が替わって、さらに期待が高まる。約1年ぶりの勝利へ、クリアすべきポイントを挙げていく。
目次
ポイント① 展開
阪急杯は、阪神内回りの舞台設定や、開幕週で行われることもあり、例年なら先行と内枠が圧倒的に有利。過去10年の優勝馬を見ても、10頭中8頭が4コーナー5番手以内で、うち3頭が逃げ切りだった。
カラクレナイは、追い込み一手だった以前と比べて自在性が出てきているが、やはり道中で脚を溜めて末脚を爆発させる競馬が最も合っているのだろう。
例年の傾向から大外一気の競馬では厳しそうだが、逆に馬場を意識して前めのポジションを取りに行くと、末が甘くならないか不安だ。
ポイント② 牝馬
このレースが芝1400mで行われるようになった2006年以降、牝馬は【0・2・3・26】と不振。桜花賞馬レッツゴードンキ(2016年6着)やオークス馬ローブデコルテ(2008年3着)といったクラシックウイナーも敗れている。
カラクレナイが牡馬と対戦して結果を出したのは、2歳時に500万下の万両賞を勝ったのが最後。牝馬が不利なデータを覆すことができるか。
ポイント③ 気性
最近はレースや調教で行きたがる面を見せるようになっている。前走はその面がプラスに働き、初めての1200mでもペースに戸惑うことなくスムーズに追走できたが、今回は距離を延ばすだけに、一度スプリント戦を使ったことがマイナスになってしまうことも考えられる。
先行有利が濃厚な馬場状態も含め、2走前からコンビを組んでいる池添騎手が、どんな騎乗を見せるか。
まとめ
昨年のフィリーズレビューでは、のちの桜花賞馬レーヌミノルを破ったカラクレナイ。今回は決して楽な条件とは言えそうにないが、不安材料を一掃できるだけの能力を持っていることは疑いようがない。陣営は、ここで結果を出せれば高松宮記念へ向かい、逆に結果を出せなければ放牧に出すことを明言しており、真価が問われる一戦だ。