高松宮杯の叩き、G1馬の意地見せるか-。
2018年2月15日、阪神競馬場にて阪急杯(G3/芝 1400m)が行われる。G1を2勝しているレッドファルクスが人気の中心になるだろう。
形としては、絶対的力上位のレッドファルクスに、カラクレナイやモズアスコットなどの有力馬が挑むことになる。
ここではレッドファルクスを阪急杯で馬券に組み込む上での期待と不安について考察して行こう。
目次
期待① 距離短縮
まず、この馬の距離短縮戦の成績に着目して考察して行きたい。1200mから1600mのレースに出走しており、これまでに1600mから1200mや1400mから1200mなど距離を短縮して出走した経験がある。
その中である傾向が観察された。この馬の距離短縮戦の成績は5-0-0-0/5であり、勝率100%なのだ。今回も例に漏れることなく1600mから1400mへの距離短縮、この驚異的な数字をここでも発揮できるのか注目が集まる。
なお、この成績はレッドファルクスがダートを走っていたときのデータも入っているため、注意が必要である。
期待② 休み明け成績
次はこの馬の休み明けの成績を確認して行きたい。本来ならば休み明けを苦手とする、または叩きとして使う場合も考えられるため、積極的な買い要因とはならない。
この馬の場合は3-0-1-1/5であり、勝率60.0%、複勝率80.0%という休み明け出走成績を残している。このデータに関しても今回の休み明けで好走することを支持するものとなった。
これについてもあくまで陣営の目標は高松宮杯であることが予想されるため、馬の状態について入念にチェックする必要がある。しかし、『レッドファルクスの休み明けは強い』、この事実が覆ることはない。
期待③ 前走の敗戦
前走はG1マイルチャンピオンズカップに出走し、人気に応えることができず8着に破れた。しかし、この敗戦から馬の力が及ばなかった、ピークが過ぎた、と判断するのは時期尚早である。
前走はG1勝利から満を辞して挑んだマイルG1、M.デムーロ騎手ではなく、弟のC. デムーロ騎手とのコンビで発走した。
最後の直線に入ってC. デムーロ騎手は、一度内の進路を選択したが、その後外めに出すなど、フラフラするような進路取りになった。結果的に前は詰まり、実力を出し切ることなく終わってしまった。
兄と弟で進路の違いが明暗を大きく分けただけに、あの前走で見限るのは不当な評価であり、ここでは力上位を存分に発揮する可能性が高い。
不安① 斤量
レッドファルクスにとって今回の相手ではそこまで大きな不安材料はないのが実際のところである。その中で探すとすれば不安材料の1つとして斤量が挙げられる。今回は出走馬中で最高重量となる58.0kgを背負うのだ。
昨年の京王杯と安田記念で58.0kgを背負って出走しており、それぞれ1着と3着であることからそこまで問題はないと考えられるが、注意しておいて損はない。
不安② 乗り替わり
もう1つ不安要素を挙げるのであれば乗り替わりがある。これはC. デムーロ騎手からの乗り替わりというよりも、コンビを組んでG1で2勝したM. デムーロ騎手が乗らないことが問題となる。
今回騎乗するのは川田将雅騎手である。コーラルS(OP/ダート 1400m)で一度騎乗しているが、4着に終わっている。
この馬はこの後本格化したと判断できるため、難しい判断になるが、M. デムーロ騎手からの乗り替わりは誰が乗ってもマイナス印象を与えるだろう。
まとめ
いかがだっただろうか?レッドファルクスが阪急杯に挑む上での期待と不安についてお分りいただけただろうか。
データ上でも実力的にもこの馬の圧倒的優位は変わらないだろう。しかし、騎手のコース取りやレースの流れで着順が変わってしまうのも競馬の醍醐味。上記した不安についても考慮することをお勧めしたい。